「怖いがなー 睨まんといてーなー 悪いことしてへんでー」。十輪院で「殺気」を感じて（一寸オーバー）振向くと獅子頭と言うのだろうか、こちらを睨めつけていた。なにか過去の悪事を見透かされているような、迫力のある面構えだ。
世界遺産のある古都奈良。ガイドの方に引率されて興福寺北側の道を移動する修学旅行の一行。古くから奈良は修学旅行のメッカだ。黄色い帽子を着た小学生のグループに「修学旅行か？」と尋ねたことがある。「いいえ、社会見学です」とのこと。なるほど授業の一環なのだ。だったら、二月堂の石段を横一列で駆け上がるのは止めてほしいと、いち高齢者はおもうのであます。
間口に戸はない。中にはベンチ椅子が並び、外との仕切りがないオープンな店。ビールあり、日本酒あり、ワインあり、洋酒あり、勿論、肴もある。酒屋と思いきや「ならまち・ちょっこと・カフェ」の看板。アイスクリームも和菓子もあります。いやいや、奥には消しゴムまである。一杯飲んで行こーと！
今にも崩れ落ちそうな塀。壊すのか、壊さないのか？壊れるのを待ているのだろうか？いやいや県教育委員会と近畿文化財連絡協議会のポスターがあるので「歴史景観」として保存か？ポスターも結構年季が入っている。