村山由佳さんの小説「はつ恋」を読んだ。
村山さんの作品を読むのは、
「天使の卵-エンジェルス・エッグ - 」以来。
本作は、村山さんの
あまり恋愛恋愛しておらず、
また泥々もしておらず、静に読める。
若い人には物足りないかもしれないが、
年を重ねた中高年には程良い作品。
真摯に、地道に、こつこつと。
前もってよけいなことを気にしても意味はない。
ひとは畢竟(ひっきょう)、その時々の精一杯で生き、
流れ流されてどこかにたどり着く。
流れ着いた先で、
日々を少しでも愛おしく思える瞬間があるのなら、
それこそは幸せというものだろう。
人生を先に立って歩いているひとの言葉や佇まいは
しばしば、ともすれば近視眼的になりがちな視線を
すうっと遠くへ導いてくれるのだった。
流されるのも、長いものに巻かれるのも、
おとなの知恵のうち。
どうしても譲れないことなど人生に一つか
二つかあればいい。
人間関係における後悔というものは、
多くの場合、
伝えられなかった言葉と結びついている。
多くの場合、
伝えられなかった言葉と結びついている。
自分が大好きなことは、
行きすぎなければ悪いことではない。
自分のことすら好きでいられなかったら、
人生を愛おしみ、日々の生活に花を飾ろうという
気持ちにもなれないだろう。
では、今日のおまけ。
今日は近くのドッグランで、
仲良しさんとたくさん楽しく遊んだので、
ぐったりのたぁたん。
おしまい。