ゲーテのファウスト(第一部)を読んだ。

世界的にも有名な話であったが、
一度も読んだことがなかったので、
読んでみた。
が、しかし、
第二部の途中で、挫折してしまった。
人間の営為は中道にして熄(や)みやすく、
とかく無為を欲したがるものだ。
わが身にしかと納得せずには、
人の心は動かせぬ。
自分の魂から迸(ほとばし)り出て、
力強く切々と語るのでなければ、
聴く者の心は得られぬわけだ。
真に心の底から出たことでなければ、
決して人の心には訴えぬものなのだ。
人間というものは、
自分のわからぬことを疎んじ、
善や美を時には荷厄介に思って、
何かと不平を言うこともある。
心の浄らかな無邪気な人は、
自分で自分の尊い値打ちがわからないのだ。
謙遜とか卑下とかいうものは、
やさしい自然が頒ち与える最高の贈り物なのだが。
出来てしまったことも、為てしまったことも、
みんな過ぎてしまったこと。
だそうだ。では、今日のおまけ。

いつも気持ちよさそうに寝るね。

おとんたちは嬉しいよ。
おしまい。