けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「蜂蜜と遠雷」(恩田陸著)

2017-09-27 18:00:00 | 書籍(小説)
今年の直木賞受賞作品で、
また本屋さん大賞受賞作品でもある、
恩田陸さんの「蜂蜜と遠雷」を読んだ。

3年ごとに開催される、
芳ヶ江国際ピアノコンクール(日本)を
舞台にしたコンテスタントたちの物語。



養蜂家の父とともに各地を転々とし、
自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。

かつて天才少女として活躍していたが、
13歳の時に母が突然亡くなって以来、
長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。

音大出身で、一時はプロも目指したが、
今は楽器店勤務の会社員、高島明石28歳。

優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院の
マサル・C・レヴィ=アナトール19歳。
(亜夜の幼なじみ)

彼ら以外にも数多くの天才たちが繰り広げる
競争という名の自らとの闘い。
予選、本選と勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
(結果は小説を確認ください。)

書評は賛否両論のようであるが、
私は楽しく、わくわく読むことができた。

演奏曲も多種多様であり、
聞きたいと思う曲がたくさんあった。

その中でも、1番は塵が弾いた、E.サティの
『あなたが欲しい(Je te veux)』。
聞けば分かる有名な曲。

印象に残る台詞としては、
『嫌われたくないとか主張したくないという、
 言わば減点法の優しさではない、
 本質的な他者への優しさがあった。  
 しかも、自分に対してはとても厳しく、
 潔癖なところがある。』

『審査員は審査するほうでありながら、
 審査されている。審査することによって、
 その人の音楽性や音楽に対する姿勢を
 露呈してしまう。
 審査をするというのは恐ろしいことだ。
 自分の音楽性や人間性をさらけだして
 しまうのだ。』など。


では、このへんで今日のおまけ。
階段の踊り場にいるのは、誰かな?



ん?



あれれ、ぺたりとしちゃった。



こんなところで寝ちゃ駄目だよ。



私たちを待っている間に
待ち疲れてしまったみたいである。
なんて可愛いのでしょうか。

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