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再生可能エネルギーその6

2015年06月19日 00時00分01秒 | 紹介

バイオマス

 

 バイオ bio は生命の意味で、biology は生物学のことである。バイオマスは生物量のことで、エネルギー資源という意味で使われている。古くから燃料として使われてきた、薪、炭は植物を燃やして、そのときに発生する熱を利用してきた。不完全燃焼させて、一酸化炭素ガスを主成分とする可燃性ガスを燃料にした木炭自動車もあった。この他にバイオコークス、糞燃料、バイオガス、バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオ重油、バイオマス燃料等がある。

 

 地球上に存在するバイオマス資源は1兆8000億トンといわれていて、その量は膨大であり、毎年1700億トンが新たに生産されている。中でもバイオエタノールの生産は、既にガソリンに10~20%加えて混合したガソホールは実用化されていて、乗用車の燃料として使われている。

 

 この生産を概説すると、生物の発酵力を利用して、各種のバイオマスを液化し、糖化させて、酵母を作用させてエタノールを得るものである。バイオマスは芋類の糖質、廃糖蜜、セルロースなどを用いる。テキーラ(スピリッツ)を生産するのに利用している細菌をDNA組み換えして、生産効率を上げることが行われている。一方、バイオエタノールにシフトすれば、穀物や果実の高騰をもたらす。大豆やトウモロコシ等にも既に影響が出ている様である。

 

 バイオマス資源から水素やメタンなどのバイオガスといわれる気体燃料を生産することが出来る。水素は大腸菌や藻類が分解に係わる時点で水素ガスを発生する。その量は微量のため、連続的な生産には向いてていないが、従来から有機廃棄物を原料とし、メタン生産菌を作用させる。メタン発酵を行うことでメタンガスを発生させることが行われてきた。メタン生成速度は遅いため、菌の高濃度化等の改良が行われている。

 

 バイオマスとしての石油植物であるユーカリ、アオサンゴ、アブラギリ、グアコール、ミドリムシ等が生体内に持つ油脂を精製して、軽油や重油の代替燃料とすることが研究され、採取が行われている。栽培効率を高めることで環境破壊をもたらし、乱獲することによる、自然界のバランスやサイクルを破壊することへの規制や対応が追いついていない面もあり、今後全地球規模での検討が行われることになるであろう。



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