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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

年末に思うことその1

2015年12月29日 00時00分01秒 | 緑陰随想

  1年間の区切りであるのは365日という、12ヶ月間が過ぎた結果であるが、過ぎてみれば、毎日の、又は毎月の延長にすぎない。この間の行動の反省は翌年の計画に大いに関係する。毎年同じようであっても、移りゆく時間は過去には戻れない。同じ時が再び訪れないことで、その時点々が大切であることが分かる。では、どのように暮らしていけばよいのであろうか、日々の繰り返しは必ずしも同じではないことであるとの認識を持ち、新たな日々を過ごしていくことが望まれる。

 

 古人は年という単位を地球の自転から導いた。太陽が固定されていて、丁度丸1年掛かって地球が太陽を一回りするという周期があることを発見したことによる。その判断に至るまでは地動説が幅をきかせていた。近年の宇宙開発における多くの発見は地球という星の存在が大変希な星であり、宇宙という広がりの神秘性を導いた。宇宙の果てはという疑問も、膨張し続けている宇宙の規模や大きさを実感できない不思議さを伴っている。未だ人知では分からない世界にまで踏み行っているのであろう。

 

 人間の知能の限界が垣間見られることである。いずれは何らかの結論を得ることが出来ると思えるが、人類が生存してきた時間と、宇宙がビッグバンによって誕生した時点からすれば、ほんの瞬間に過ぎない。現在という時間尺度も、人間の生活パターンに合わせたに過ぎず、世の中で起こっていることの時間尺度とは、果たして今のままでよいのか、宇宙時間との違いが明らかにもなるであろう。

 

 自然のコントロールが、人による制御下にあるのは一部の現象に過ぎないことは、明白である。地震や台風の被害、火山の噴火・火砕流等ではその予知すら不可能であることが明らかになっている。大先生が構成する○○予知学会なる組織の信憑性は、期待に反し、予知が不可能であることが明らかにされた年でもあった。温暖化しているとか、海水面が上昇しているとかの情報は根拠が曖昧であり、多くの説に惑わされている。

 

 特に話題となった事柄に、東京へのオリンピック誘致に関するエンブレムのパクリ問題と、マンションの基礎杭データ流用問題であった。エンブレム問題は真相がはっきりし、再スタートとなったが、建設業界全体を巻き込んだ基礎杭は未だ調査中でもあり、建築業界への信頼性は解消していない。

 

 情報の量が膨大になるとともに、真実は何であるかが見えにくくなり、人々を疑心暗鬼にさせる年でもあった。所詮、狭い世界との出来事とはいえ、真実のあり方が問われた年であったと感じている。



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