今年も旧暦のお盆の前に自宅から車で5分の所にある墓の掃除に行ってきた。お盆、春と秋の彼岸の時期と年末には欠かさず行っているが、最近見慣れぬ光景に出くわすことが多くなった。
掃除をしている作業者が墓の写真を撮っている光景である。そういえば年々手が着いていない墓が多くなってきたと感じていたのであるが、高齢社会の現象とまでは思っていたが、たぶん業者が墓を管理するサービス事業が広がりを見せているのであろう。
この猛暑の時期に高齢者が墓掃除をするのは酷であり、他人に任せるわけにも行かず、かような事業が行われるのは至極当然である。写真を撮って、依頼者に送付することで、依頼者も安心することが出来る。この事業は寺が敷地にある檀家の墓を管理する今までに行われていたパターンが、変化してきた。少子化によって新たに公共や民間の共同墓地に墓所を確保し、都市近郊に移し替える動きが顕著となり、先祖代々の墓の管理は、住居近くに置いて管理したいからであろう。しかし、地方での廃寺も多くなったため、仕方ない点もある。
さて、盂蘭盆会であるが、盂蘭は陰暦の7月15日を中心に行われる仏教行事で、いろいろな食べ物を仏壇に供え、死者の冥福を祈るもので、通常、お盆、精霊会などと呼ばれている。各地に残る仏事に関連する行事が行われている。七夕、迎え火、送り火、精霊流しなど、特に東北3大祭り(青森・弘前のねぶた、山形の花笠、秋田の竿灯)京都五山の送り火等今や仏事とはかけ離れ、地域の夏祭りとしてのイベントと化した行事も多い。
(次回へ続きます)
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