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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

続編 ダイオウグソクムシ

2014年03月20日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 3月13日発信、産経新聞の電子板を読むと、5年間絶食していたダイオウグソクムシの死因は餓死ではなかったとのことである。解剖した胃部に満たす液体が死因の原因ではないか、という仮設で終わっていて、今後の調査や分析が必要である。淡褐色の液体には酵母様真菌という酵母の一種が見られ、酵母といえばビール酵母やパン酵母(イースト菌)は醸造に用いると炭水化物をアルコールに変える。

  酵母様真菌は自然界に普通に存在していて、特別な菌類ではない。当然、海水にも含まれていると推測するが、生物にも体内に存在するようである。死亡したダイオウグソクムシの検体が少なく、詳しいことは判らないが、食事を全く摂らずに5年間も生きていける原因究明のきっかけにはなると思う。

  発酵する食品は、我が国や東南アジアの食文化の底流を占め、なじみが深い。醸造酒、味噌、醤油、納豆、糠味噌、寿司、チーズ等発酵食品には、酵母等の菌類が関係する食品も多い。体内に住む大腸菌のお陰で生命も維持できている。微生物が食品や体内共生等で役に立っていることは興味深いものがある。

  ダイオウグソクムシが食物を摂取せずに長期間生きていけるという事実は、飽食に明け暮れる人間の傲慢さに警告を示しているようである。飲酒が欠かせない自らの生活を一変させることになるかも知れない。ダイオウグソクムシの胃部から発見された酵母が、錠剤となり、それを飲むことによって、胃部で食物がアルコールに変わり、人体のエネルギー源となれば、飲酒をする必要が無くなる。

 居酒屋やスナックが無くなるのは淋しいが、夜の世界は変わるであろう。発想が貧弱であるとお叱りの声が聞こえてきそうであるが、開発途上国等の食料枯渇の危惧が一掃されるようなエポックメーキング(epoch-making)な話でもある。



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