(6)多賀城跡・塩竃神社
仙台は端折って、利府塩釜ICで高速を下りて、多賀城跡に14時過ぎに着く。丘の上に城址があり、今は館跡の礎石が置かれているばかりであるが、草を刈られた一帯は結構大きく、広々した構えであり、陸奥国支配の本拠地としての歴史を感じさせる。ここは神亀元年(724年)に創建されたという。山上の館跡から150mばかり下って道を渡った所に「壺の碑」と呼ばれる石碑が立っている。昔の南門の近くと言う。これは碑文の通り天平宝字6年(762年)に建てられた多賀城のいわれを記した古いものであり、芭蕉も感激した所である。その傍らには芭蕉の句碑がある。
あやめ草足に結ん草鞋の緒 芭蕉
仙台を出る時、世話になった加右衛門が藍で染めた鼻緒の草鞋を贈ってくれたことを詠んだ句である。
そこから塩竃神社までは近い。15時に着いて、正面階段を登る。階段は一直線に200段プラス36段。息が切れる。登ると立派な社殿があった。
芭蕉たちのルートからは外れるが、松島、石巻は省略して、今日は内陸部の古川市駅前のホテルに泊まる。16時30分着。「ときわ」という店で飲んだが、落ち着いた店だった。
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