鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

葬儀の残務整理その1

2016年09月12日 00時00分01秒 | 紹介

 人が死ぬということは、如何に多くの残務があることが分かる。よく言われることに、死者を媒体とする人間関係の再構築である。死者がめぐり合わせてくれたとの言い方を聞くが、日ごろ疎遠であった親族が再開できる口述が出来上がる。良きにつけ、悪しきにつけである。親戚の付き合いも、不便な時代は意味があったが、交通機関も便利となり、携帯電話でのやり取りは、仕事中であっても回線がつながる便利な世の中、距離感を感じさせないメリットと、言い訳が通らない世界の両面を持つことになった。

 

 できれば会わずに過ごしたくても、親族は避けようがない。しかし、高齢化や少子化の影響で、年々親族が少なくなっているのに気づく。名前を知っていても、顔の判別がつかない。顔を合わせてもとっさに名前が出てこない等、相手も同様であろう。毎日顔を合わせていれば、違和感なくわかるが、寄る年波は、全くといっていいほどわからない。しかも数年会っていないといかに変化するか、見分けがつかなくなる。

 

 葬儀後の残務整理は、それぞれのケースで異なるが、簡単ではない。当面、四十九日の法要に向けた事前予約が必要となる。声をかけるのもまずは準備が必要で、まずは、お寺さんの都合を確認し、予約を入れる。参加者は親族がほとんどであるが、どこまでの関係を呼ぶかは、相手の都合にもより、父方、母方と出来るだけ絞ってお願いすることになる。

 

 四十九日はご遺骨の埋葬であるが、その前に、白木の位牌を本位牌に変えるため、入魂式を執り行う。時間があれば墓碑銘に戒名の掘り込みを行うが、石材店への連絡も必要となる。

 

 最大の仕事といえば、通夜や葬儀へ参列いただいた方へのお礼状と、香典等をいただいた方へは、お返しがある。これは簡単ではない。まずは住所の確認がある。香典額に対しての半額分を目安とした品物の選択である。参列者の実情に即し、品を選ぶのであるが、めったにお会いしない方への品は全く見当がつかない。結局自由に選ぶことができる金額相当のカタログ商品となってしまう。

 

 四十九日の埋葬は、墓地に近い場所に自宅があれば、お寺にわざわざ参る必要はなくなるが、弔問客の自宅での接客も意外と気を使うところである。部屋の片づけや、法要のための準備もある。分刻みのスケジュールを立てることが事前準備として生じる。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿