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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

自動車運転免許更新その2

2021年07月20日 00時00分05秒 | 緑陰随想

 更新期間が終了する日における年齢が、70歳以上の免許保有者が免許証を更新しようとするときには、更新時講習の代わりに、免許証の有効期間前6か月以内に、高齢者講習を受けなければならない。この場合、75歳以上となる者は、認知症検査を受け、その結果の点数で、高齢者講習を受けることになる。この検査は、事前に現住所を管轄する県公安委員会からはがきで連絡が来る。認知機能検査受検通知書である。この検査を受託する地域の自動車教習所の一覧が書かれていて、直接本人が、教習所に連絡し、予約を取る。教習所が混雑している場合があるため、通知書が届いたら早急に予約を取るべきであろう。

 認知機能検査は時間にして30分足らずであるが、日付、時間を書く検査、複数のイラストを記憶し、思い出して書く検査、指定された時刻の時計を描く検査である。イラストは4種16個のうち、1種16個を記憶するが、当日どの種類が提示するかは教習所によって異なっている。インターネットや問題集として提示されているのは64イラストである。回答書には、イラスト提示後すぐに思い出すのではなく、数分間のタイムラグが設けられているため、16イラストを思い出すのは容易ではない。大筋の検査は同じと思われるが、新たに各自がブックレットのような電子機器の導入が予定されていて、回答書も、電子データとなるようである。

 数週間後に公安委員会から郵送される葉書には、検査の結果が明示され、点数によって、高齢者講習受講時間が異なり、点数が低い者は、場合によっては認知症と判断されると、免許の停止または取り消しとなる。主治医等の診断書によっては、認知症ではないとの判断によって、高齢者講習時間が通常2時間のところ3時間必要となる。

 75歳以上で、一定の違反行為がある者においては、臨時高齢者講習として、別枠の臨時高齢者講習を受けることになる。この場合、認知機能検査の点数によっては教習料金も異なっている。無事故無違反者では最低料金でも5100円が必要である。

 講習内容は、ビデオの放映、実車指導等がある。講習後には講習修了証が発出され、それを持って、最寄りの警察署で、免許更新手続きを行い。申請書に、2500円分の証紙を添付し、既定の大きさの写真とともに申請する。約1か月後に免許証が出来上がるので、直接受け取りに行くか、郵送してもらう。

 認知機能検査の通知をもらってから受け取りまでにはゴールド免許所持者であっても、約3ケ月を要し、その費用たるや、最低で、1万円弱。今日のインターネットや、電子データ流通時代に、なんと非効率な手続きなのか唖然とする。それぞれの段階は、行政上必要不可欠と言われても、なぜか釈然としない。警察組織が持つ、融通性の欠如やそれこそ改善の余地が全くないのか疑問に思う3ケ月であった。



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