基本塗装を終え、ここからはいつもと違い、やや凝った塗装を行っていきます。
毎回、戦車模型を制作する際に、その時々に「これは」と思うテクニックを実験的に行ってみるのですが、今回はアダム・ワイルダーの「色調操作スタイル」を真似て、グラデーションを施すという試みをしてみました。
戦車モデリングも日進月歩なので、モデラーは常にアンテナを張り、技術を向上させる姿勢が無いと、スキルが上がりません。
私は楽しく作れればそれでイイ、とは思いません。苦しくとも、模型に「命」が宿るようなモデリングをしたいものです。
まぁ、戯言なんで気にしないでください(笑)。
五式中戦車は多面体で構成されていますから、ある意味この技法はやり易いです。面ごとの色の変化を出すため、マスキングを行いながら進めています。
パネルごとに微妙な色の違いをだします。
この辺の加減が難しいところ。でも、初めて行う技法ですが、オモロかも(笑)。
こんな感じです。
全体的にグラデーションが掛っているのが判ると思います。ただ、はたしてこれが汚し塗装の後、どれくらい映えるのかは未知数なところ。
転輪を仮付けしてみました。ボギー部が水平になるよう、注意して接着したので、転輪もピッタリ水平にする事が出来ました。このキットのボギー取り付け部はダボが付いているのですが、そのダボを切り取って位置決めを行わないと、ボギーが水平にならない様な感じでした。
このままだと、まだ立体感に欠ける感じがするので、あと、2~3段階トーンを変えて、微調整を行うつもりです。
砲身も、焼けた感じを出す必要がありそうです。
遠くから見ても陰影が判る様じゃないと、1/35にしか見えませんので、その辺を考えて仕上げをします。