ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

パンターF:エイジングを施す

2010-08-11 19:41:37 | WWⅡ 戦車模型 制作過程

通常、塗装の剥がれ・劣化などはチッピングを行って表現しますが、今回は初めてエイジング(=老化)を全体に施します。

工場を出た戦車は、天候や気温・湿度の影響や使用状況によって、徐々にその塗膜が劣化~老化が進みます。これを模型で再現するわけです。

これは、アクリル塗料がエナメルの溶剤に対して耐性が低いという現象を逆利用したテクニックです。

これを知ったのは高石誠氏の作例でですが、これはベテランの戦車モデラーなら誰もが共有していた、「アクリル塗料はウォッシングに弱い」という特性を、実車輛の使用感に結びつけて仕上げに生かした、割と最近の技法です。

前提として、下地となる地色は塗膜が強いラッカー系塗料で塗る必要があります。

が、私はアクリル派なので、アクリルを塗った後、ハーフグロスのラッカーでトップコートします。

エナメルの溶剤はプラも侵しますから、小さなパーツの接着面には必ず瞬間接着剤でコーティングをしておくなど、塗装前の前準備も大切です。

さてエイジングですが、充分な乾燥時間をとったアクリル塗料は思いのほか塗膜が強く、プライマーの下地が見えるくらい塗膜を溶かすのには、想像以上に時間がかかります。

また、連日の酷暑の中エアコンをフル稼働させるので、どうしても部屋の中の空気が乾燥し、塗布したエナメル溶剤がみるみる蒸発していきますから、何度も根気よくエイジングを行う必要があります。

ここで痺れを切らしてアクリルの溶剤を使ったりすると、いかにも人為的な仕上げになるのでそれだけは止めておきましょう。

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ドゥンケルゲルプの下に、地のプライマーが見えているのが判るでしょうか。

この技法は凹凸を強調してくれるので、装甲板の荒れを表現した際は、ドライブラシと同様の効果が得られます。

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エイジングだけでは限界がありますので、要所で筆を使い、チッピングも行っていきます。

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とはいえ、今回はあまりチッピングは行わない予定。目によくないし・・・

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ウォッシングを控えていますので、工具類も塗りました。

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明日から連休です。連休中にコイツのウエザリングをしたいので、その前準備を終わらせました。

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