kazさんの日々彩々2

どうして花は咲くのだろう?どうして小鳥はさえずるの?
やさしい想いや言葉にふれて、どうして人は泣くのかな?

里山の、静かな雪と手打ちそば

2010年12月29日 | 「冬」の彩り
26日日曜日、カミさんの実家、伊佐市大口の里山へ餅搗きに。

およそ2時間ほどをかけて車を走らせてみたものの、
着いてみると、餅搗きはすでに終わっていて、
いくつかの餅が降ってくる雪を溶かしながら
七輪の上で焼かれている・・。

傍らで、この12月に娘さんを嫁に出したばかりのMさんが
自分で打ったソバを茹ではじめる。



等間隔にきれいに切られたソバを見ながら、
「またまた腕を上げられたのでは?」と尋ねると、
「いや、今日は気温が低いからか、思ったようにいかず
少し固くなってしまった・・」とニガリ顔でそう答えた。

子供達は時折降って来る雪に大はしゃぎ。
燃えている焚き火に手をかざしながら、
誰かが「子供達が大勢いるのはいい。活気が出る。」と
言っていた。



しばらくしてソバも出来上がり、通称“保ハウス”と
僕らが呼んでいる小屋の中に全員集合。
“保ハウス”はカミさんの父親が、もう何年も前に
みんなが自由に寄り合い、集える場所として建てたもので、
“保”の一文字は、その本人の名だ。



ニガリ顔で「少し固くなってしまった・・」とMさんが
言っていたソバだったが、僕らにはそんなことなど
全く気にならず、次から次へと「おかわり!」の声。
出汁がとても良く効いていて、心の底から「うまい!」と、
そう思った。



ソバのあとには、ご近所の方が作ってこられた豚汁も。
これもまた冷えた身体がよく温まる、とても美味しいものだった。



暖まった身体で外へ出てみると、相変わらず雪が舞っていた・・。



静まり返った真冬の気配の中で、里山の人々はこうして肩を寄せ合い、
静かに来る年を迎えるのだなあと、そう思った。




ポチッとよろしく。ブログランキング・にほんブログ村へ日記@BlogRanking

最新の画像もっと見る

コメントを投稿