入鹿池で懐かしい思い出に浸ったあと、引き続いて思い出の道を辿りました。
ゲンコツと菜飯田楽です。
まずゲンコツの店を探しました。犬山はお城を中心に、北は木曽川、東西南方向には、道が碁盤目に作られているので、幸い、店もすぐ見つけることが出来ました。
店構えは、昔の面影そのまま。暖簾をくぐると70代くらいのご夫婦が店番をしています。50年前のあの時の店主のおじさんに再び会えた、と一瞬心躍りましたが、そんなはずはありません。当時の店主の息子さんでした。
数十年という時の経過を思い知らされます。
さて、次は菜飯田楽の店を探そうと、おぼろげな記憶を頼りに車を走らせます。
ずいぶん昔のこと、しかもこのご時世で、もう店は無くなっているだろうと期待と諦め半々の気持ちでした。
道の南側だったはず、と注意しながらゆっくり走っていると、それらしき店がありました。思い出の糸が繋がりました。外観はリフォームされているようですが、昔のままの佇まいです。
店に入り、昔、両親と一緒に食べた田楽定食を注文します。当時と変わらない、全く同じものが目の前に現れ、両親と一緒に食事をした時の光景が鮮やかに蘇りました。
ゲンコツと菜飯田楽・・・・・懐かしく愛おしい私の原風景です。