ベニバナトチノキの花を初めて見たのは、今から4,5年前です。神戸の三宮で街路樹として植えられていたこの花の大きさと艶やかさに大変驚きました。
そしてそのあと、当地方のある公園で再会し、初めて見た三宮の街路樹の風景を思いだす存在となりました。
ところが、昨年、1昨年は、このベニバナトチノキの花を見る機会を逃しました。
今年はその轍を踏まないようにと開花時期に合わせて出掛け、こうして花を見ることができたのです。
この広い公園の中には、いろんな雑木がありますがベニバナトチノキはこの1本のみです。
比較的大きな木、しかも花の大きさでも、とにかく目立つ存在と思いますが、この花に全く気が付かない人もいるようです。
誰にでも見えるわけでは無く、見える人、見えない人といろいろです。
”関心がある、無い”ということでしょうか。
数年前のことですが、名古屋大学のノーベル賞を受賞されたある学者が、これから学問を探求する人に向けて、セレンディピティという言葉を提言されました。
今回こうしてベニバナトチノキを見て、再びその言葉を思いだしました。