帰宅し部屋に入ると、いつもと違った匂いがしてきました。
何の匂いかしら、何か接着剤のようにもみえるし・・・。
しばらくしてその匂いの正体が判明しました。
もっと先と思っていたヒヤシンスの花が、いっぺんに開花しています。
ヒヤシンスの匂いはそのおしゃれな名前通り、ライラックのような素敵な香りを想像していましたが、少々期待外れでした。
そう思う私にヒヤシンスが言います。
「あなたには気に入らないかもしれないけれど、これが私なのです。人間目線で、しかも上から目線で見ないでください。世の中には無駄なものは何一つありません。」
ヒヤシンスの言う通りだと思いました。