前回の上水道編に続いて、今回が下水道について考える。
下水道と言っても、大きく分けて雨水と汚水がある。
汚水も、家庭排水から工場排水までさまざまである。
下水道の施設は、ヒューム管などの管を埋設して処理場まで流されている。
現在の下水道施設は、分流式といって雨水と汚水を別々の施設で分けている方式が主流となっている。
早期に下水の整備をしている都市などは、合流式といって雨水と汚水を同じ施設を使う方式であった。
これは、施工コストが合流式のほうが安価であるためで、処理の規模が大きくなるデメリットがあった。
雨水について
雨水は字の通り雨の水であり、降った雨水が水路などに流れ込み、河川へと放流される。
ここ数年、ゲリラ豪雨などと言われている集中豪雨が、水路や川の氾濫を招いている。
一時期、治水事業で河川などをコンクリートで整備して、護岸の保護などを行ってきた。
河川や水路の大きさを決めるため、雨の量を算出するのだが、
雨水施設の重要度によって降雨確率と言われる確率年を決め、降雨強度を算出する。
算出する降雨強度式なるものがあるのだが、これは過去のデータの統計学によるものである。
一般的な道路の側溝などは、3~5年の確率での降雨強度を用い、
大きな河川などの重要な河川は、30~50年の確率での降雨強度が用いられる。
使用される確率年は、施設の重要度で施工費用の問題が大きい。
安全率を高めるため、大きな施設を作ればいいが、土地と施工費用が莫大なものになる。
計画降雨量は、あくまで過去のデータの統計であり確率の問題であるため、
例えば50年の確率と言っても、50年に一回だけということではない。
よく目にするのだが、道路の側溝などがゴミや砂などで埋まっていて、
水路としての機能を失っているものがある。
本来は、水路の管理者(自治体など)が清掃するべきなのだろうが、
ゴミや私物のプランターなどを置いてるのは、問題外であろう・・・。
ゲリラ豪雨などの集中豪雨に対して、少しでも浸水防止が出来るのであれば、
それぞれの自治会などで、清掃活動を行うべきなのだろう。
また、コンクリートや道路の舗装などで、降った雨が地下に浸透されず
すべて水路に流れ込むため、流量が増えている原因にもなっている。
少しずつではあるが、宅内の雨水枡などが透水性のある枡を使用することにより、
少しでも流量を減らすことが行われている。
汚水について
汚水は、蛇口から出た水をすべて汚水と呼んでいる。
下水道使用料は、水道使用料と同じ量のはずである。
主な汚水として、生活雑排水やトイレなどのし尿などで、
処理場と呼ばれる下水道処理場に集められ、水処理を行っている。
処理場では、有機物を分解するため微生物による処理を行っている。
処理された処理水は、河川へと放流されている。
下水の処理場は、自治体単独で行っているところもあるが、
広域地域(広域下水道と呼ばれている)で複数の自治体が使用している処理場もある。
公共下水道と呼ばれているものは、国土交通省の管轄で一般的には市街化区域での整備となる。
そのため市街化調整区域や市街化区域外の場合、公共下水道の整備はされてなく
合併浄化槽などの設置を行っているところもある。
農村集落などでは、農林水産省により集落排水などの整備をされているところもある。
ただ、住宅がまばらであり排水施設にかかるコストが高くなり経済的ではない。
近年、下水道整備の普及により放流先の河川や海が綺麗になった。
大阪の淀川などは、一昔前はかなり汚染されていたが、現在はシジミが生息するほどになった。
処理場で出来る汚泥と呼ばれる処理物も、レンガなどに再利用されているらしい。
しかし、処理には限界があり、我々が出来ることは家庭排水を減らすことである。
水は、めぐりめぐって飲料水として利用されている。
本来、取水する河川へ放流している地域の下水整備を
取水して飲料水として利用している地域が進めていく必要があるはずだと思う。
おいしくて安全な水を、これから飲み続けるのであれば、
こうしたグローバルな発想も必要なのではないだろうか?
下水道について、かなり はしょったつもりだが、長くなってしまったww
子どもと見てもわかりやすい、東京都下水道局のバーチャル下水道を、参考にどうぞ。
下水道と言っても、大きく分けて雨水と汚水がある。
汚水も、家庭排水から工場排水までさまざまである。
下水道の施設は、ヒューム管などの管を埋設して処理場まで流されている。
現在の下水道施設は、分流式といって雨水と汚水を別々の施設で分けている方式が主流となっている。
早期に下水の整備をしている都市などは、合流式といって雨水と汚水を同じ施設を使う方式であった。
これは、施工コストが合流式のほうが安価であるためで、処理の規模が大きくなるデメリットがあった。
雨水について
雨水は字の通り雨の水であり、降った雨水が水路などに流れ込み、河川へと放流される。
ここ数年、ゲリラ豪雨などと言われている集中豪雨が、水路や川の氾濫を招いている。
一時期、治水事業で河川などをコンクリートで整備して、護岸の保護などを行ってきた。
河川や水路の大きさを決めるため、雨の量を算出するのだが、
雨水施設の重要度によって降雨確率と言われる確率年を決め、降雨強度を算出する。
算出する降雨強度式なるものがあるのだが、これは過去のデータの統計学によるものである。
一般的な道路の側溝などは、3~5年の確率での降雨強度を用い、
大きな河川などの重要な河川は、30~50年の確率での降雨強度が用いられる。
使用される確率年は、施設の重要度で施工費用の問題が大きい。
安全率を高めるため、大きな施設を作ればいいが、土地と施工費用が莫大なものになる。
計画降雨量は、あくまで過去のデータの統計であり確率の問題であるため、
例えば50年の確率と言っても、50年に一回だけということではない。
よく目にするのだが、道路の側溝などがゴミや砂などで埋まっていて、
水路としての機能を失っているものがある。
本来は、水路の管理者(自治体など)が清掃するべきなのだろうが、
ゴミや私物のプランターなどを置いてるのは、問題外であろう・・・。
ゲリラ豪雨などの集中豪雨に対して、少しでも浸水防止が出来るのであれば、
それぞれの自治会などで、清掃活動を行うべきなのだろう。
また、コンクリートや道路の舗装などで、降った雨が地下に浸透されず
すべて水路に流れ込むため、流量が増えている原因にもなっている。
少しずつではあるが、宅内の雨水枡などが透水性のある枡を使用することにより、
少しでも流量を減らすことが行われている。
汚水について
汚水は、蛇口から出た水をすべて汚水と呼んでいる。
下水道使用料は、水道使用料と同じ量のはずである。
主な汚水として、生活雑排水やトイレなどのし尿などで、
処理場と呼ばれる下水道処理場に集められ、水処理を行っている。
処理場では、有機物を分解するため微生物による処理を行っている。
処理された処理水は、河川へと放流されている。
下水の処理場は、自治体単独で行っているところもあるが、
広域地域(広域下水道と呼ばれている)で複数の自治体が使用している処理場もある。
公共下水道と呼ばれているものは、国土交通省の管轄で一般的には市街化区域での整備となる。
そのため市街化調整区域や市街化区域外の場合、公共下水道の整備はされてなく
合併浄化槽などの設置を行っているところもある。
農村集落などでは、農林水産省により集落排水などの整備をされているところもある。
ただ、住宅がまばらであり排水施設にかかるコストが高くなり経済的ではない。
近年、下水道整備の普及により放流先の河川や海が綺麗になった。
大阪の淀川などは、一昔前はかなり汚染されていたが、現在はシジミが生息するほどになった。
処理場で出来る汚泥と呼ばれる処理物も、レンガなどに再利用されているらしい。
しかし、処理には限界があり、我々が出来ることは家庭排水を減らすことである。
水は、めぐりめぐって飲料水として利用されている。
本来、取水する河川へ放流している地域の下水整備を
取水して飲料水として利用している地域が進めていく必要があるはずだと思う。
おいしくて安全な水を、これから飲み続けるのであれば、
こうしたグローバルな発想も必要なのではないだろうか?
下水道について、かなり はしょったつもりだが、長くなってしまったww
子どもと見てもわかりやすい、東京都下水道局のバーチャル下水道を、参考にどうぞ。