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荒川秋色
「シャツのボタンとベルトは 外して下さい。
それとズボンのチャックはおろして下さい!」
看護婦さんのてきぱきとした指図を受け
体の右側を下にして硬いベッドに横たわった私に
若い医師が
「はいっ ちょっと苦しいですが すぐ楽になりますからねぇ...」
と 妙に優しげに話しながら 胃カメラを押し込んできました。
当時の胃カメラは直径1cm近い太さの黒いチューブで
入れられる時はかなり苦しいものでした。
半開きの口からだらしなくチューブをたらしている私の目の前では
その医師がなにやら器械を操作しながら一心に覗き込んでいるようです。
私は不安で心細くて どんどん出てくるヨダレをたらしながら
心の中で
「もしかして 胃がんだったら... どうしよう...」
「即入院っ!てことないだろうなぁ」などと 思いめぐらしていました。
その時です!
先ほどとは打って変わった厳しい声で
(若い医師)「君! 急いで院長呼んできて!」
(私の心の声)「えぇー 何! あんたじゃ 判らないの!
何! そんなに酷いの?.....」
あわてて診察室を出て行く看護婦を感じながら
私はもうひどく動転してしまいました....
つづく
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村一番カレーラーメン
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