
もうそろそろコスモスも終わりです
胃に押し込まれた管を通して
自分で自分の胃を見るのは 非常に妙な感覚です。
テラテラ・ヌラヌラと濡れたピンクの内蔵は自分のものとは思えませんでした。
その胃壁の一部に白いくて細い木綿糸のような
1・2cm位のアニサキスが渦を巻いてくっついています。
こんな小さな回虫が齧って あれほどの痛さになるなんて.....
(若い医師)「見えますか?... 今からあの回虫を摘み取りますから」
胃カメラの先には 空気を注入する管の他にも
鉗子の様なものが付いていて
それを操作しながら ひょいっ となんともあっけなく取ってしまいました。
そう これですべてが終わりなのでした.....
私のあの恐怖感は何だったのか.....
硬いベッドから起き上がって
何はともあれ 無事済んでほっとした途端
ゔっ ぶっーーーーぶっ と凄まじいオナラが出てしまいました!
それも 大量の生鯖を消化している腸をくぐって来たオナラです!
臭いの なんの.....
涙目になった看護婦さんは必死に笑いをこらえています。
若い医師も笑いながら
「しばらくお腹の空気が抜けるまで 辛いと思いますが
何 すぐ収まりますから.....」
パンパンになったおなかは
ベルトはもちろんチャックも締まりません。
だらし無く前の開いたズボンを両手で引き上げながら
一歩進むごとに
ぶっ ぶっーーーー ぶっーーーー
自分の意志では止められない恥ずかしい音と臭いをまき散らしつつ
それでも私は無事診察室から生還したのでした.....
もう一回つづきます。

村一番担々麺


