三木奎吾の住宅探訪記

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。

【暑さ一服 最高気温24度 in 札幌】

2020-08-21 05:45:12 | 日記


北海道から全国のみなさんへ、残暑お見舞い申し上げます。
全国で水害被害が出たり東北では梅雨が長かったことしの夏ですが、
梅雨が明けてからは猛暑が続いていますね。
札幌もけっして例外ではなく、一昨日は外気温35度という表示もクルマで確認。
ただし、おかげさまで夜から朝方に掛けては気温が下がるので、
いわゆる「ナイトパージ」が有効です。
夜間の低温外気で、どうしても日中浸入する暑さをクールダウンさせる。
空気流動動線を考えた窓の換気開放でその恩恵を受けられる。
最高気温は本州にも負けないくらい上がるけれど、
この外気のクールダウンがあるので、それを上手に利用できる。
この天然の時間差温度差を暮らしに活かせるのですね。
北海道も確実に夏の気温上昇は襲ってきていると思いますが、
しかしこの「外気クールダウン」はいまのところ、真夏でも十分機能している。
まぁちょっと大袈裟に「暑い暑い」と声を上げたい心理もホントはある(笑)。
これは日本人である連帯感を求める北国人独特の心理でもありますが。

本州以南地域では梅雨明けの遅れた東北も含めて
たいへんキビシイ暑さが襲っている様子が連日報道されていますね。
なにやら申し訳ないほどであります。
当社でも仙台のスタッフから悲鳴も上がっている。

写真はコンクリートブロック造のわが家1階部分の20日午後5時の気温と湿度。
コンクリートブロック外断熱の住まいは年中おおむね一定の室内気候。
とくに夏場はほんの1カ月半程度の短期間でも、そのありがたさが「身に染みる」。
熱容量の大きい素材なので、適切な「断熱」がなされていれば、
外気温上下動とかなりタイムラグがあって、それも数ヶ月スパンで体感する。
夏の暑い期間、5−6月頃の外気温環境が維持されている実感がある。
あとは季節変化を把握して対応すれば、年中安定した温熱環境が得られる。
先日のブログで触れた「室内の温度制御された大空間」志向が
北海道住宅が全体として追究してきた「住環境」だと日々実感。

本州以南地域では「ナイトパージ」機能も期待できないし、
断熱していてもやはり高湿度もあって、エアコンの有効利用が欠かせない。
夏場の「快適」というテーマでこの猛暑気候と戦っている
高性能住宅づくりを探究し続ける各地の工務店さんに深くリスペクトであります。

<写真は朝22度気温の散歩自然道・結実のオオウバユリ。>