三木奎吾の住宅探訪記

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。

【ポスト安倍政権のニッポンへ】

2020-08-29 05:53:10 | 日記

本日はトピズレであります、住宅ネタはお休み。
ものごとにははじまりがあれば、必ず終わりもある。
さしも長かった「安倍政権」というものがついに終了することになった。
個人の健康問題からの結論なので外部からはなにも言えない。

ま、一般的な政治評論の類はヤマほど出てくるのでしょう。
先進国でドイツのメルケル政権に次いで長かった政権を持つ国から
ニッポンはこれから「離脱」していくことになる。
安倍政権支持不支持に関わらず、ニッポン国・国民はこのことに等しく遭遇する。
日本人的心性から考えて、政治的に追い詰められた結果でない政権交代の場合、
どのような「世論動向」になっていくのか、ということに強く興味が湧く。
このような「政権交代」でいちばん近しい事例は佐藤栄作退陣劇だろうか。
しかし、かの時代とは日本の国際的立場はまったく違っている。
一番に考えられるのは、次の為政者が背負うことになる国際関係「遺産」。
すでにして、国内対応だけからの「国際的外交方針」の変更は許されない。
日米基軸の同盟関係についてそれを逆走させるような「反米的」スタンスは
このキビシイ国際状況で選択肢としてありえない。
この局面で日本が現在の国際的位置を変更すれば世界の不信を呼び、
そのこと自体が国際緊張を高めてしまうだろう。責任ある国際的立場位置。
対トランプ政権、対米外交は相手がどう変わるのかによっても
大きく変動が考えられるけれど、その「相方」が定まらない段階で日本自身が
政権選択の事態になるというのは、想像を超えた事態といえるかも。
理性的に考えれば、トランプにしろバイデンにしろ支持・旗幟を鮮明にはできない。
まさか親中の方向に舵を切る選択はあり得ない。
尖閣への中国のあからさまな「攻撃」に唯々諾々とし対中シンパシーを持つような
そういった外交政策を日本がとれば、アメリカにとっては危機的事態。
責任ある地域の安全保障の観点から見て、ありえない。
国際的パワーバランスを壊す選択は日本にとって最悪だろう。
為政者がだれに代わっても日本の現在の国際的スタンスに変動があってはならない。
たぶん、この要素がいちばん継続されるべきポイントになるのではないか。
少なくとも対米・対中の位置取りでは、現政権の政策の継続が不可欠。
もしこれを忘れた政権選択になるとすれば、日本は世界情勢の中で漂流する。
中国はそれを強く希求するだろうが、それは日本の自滅だろう。

内政問題は別に、少なくとも「外交的継続性」は絶対に保守すべき日本の「国益」。
日本の国際的立場、安全保障についての継続性は非常に肝要だと思われます。
ニッポン国全体として、ぜひ賢明な政権選択を期待したい。