ALEのボトルゲージバンド。本来はALE製ボトルゲージをチューブに固定する為のバンドだと思いますが、見た目が素敵でオールドレーサーに似合いそう。現行販売では箕浦からボトルゲージ取り付け用のバンドが出ていますが、機能的というか今どきというか、今回はビンテージな見た目を重視して古い部品をチョイス。
フレーム側にボトルゲージ取り付け穴はダウンチューブの一箇所のみで、シートチューブにボトルゲージを取り付る為の作業です。
使いたいのはENE CICLO R1ボトルゲージ。ダウンチューブに付けているのと同じタイプで、どうせならシートチューブにも同じのを使いたい。
本来この様にパイプへ固定するんだと思いますが、ステー部分の厚みと長さが少々足りません。
近所のホームセンターでエストラマーシートと普通のゴムシート、低頭ナットを買ってきました。
シンプルなのは裏側から低頭ネジを通して表側をナットで固定する方法。
写真(上)の様な感じですが、当然ネジが長すぎるので切らないといけません。この低頭ネジはステンレス製で、ステンレス製のネジを地道に切るのは結構大変。レストアの過程で何度か経験していますが、出来ればやりたくない作業。振動でネジが緩みそうな気もしますし、シンプルじゃないので締め直すのも大変そう。
エストラマーシートとゴムシートでゲージを固定出来ないか試してみます。ボトルゲージバンドの裏側に収まるサイズにエストラマーをカット。ゴムシートはボトルゲージのステーの形に合わせてカット。
裏から見るとこんな感じ(写真上)。
取り付けてみました。一応固定されてはいますが、イマイチ安定感がありません。カットしたパッドの厚みは十分のハズですが、ゴムなので微妙に動くみたいです。上下二箇所のバンドで止めるので緩んで落ちる事はありませんが、ガッチリ固定とはいかない。コレでも良かったけど、結局もう一案、ネジをカットする方法も試してみる事に…。
マジックソーで地道なカット作業を行い、短いネジを2本作りました。低頭ネジの短いサイズがあればこんな苦労は不要ですが、丁度良いサイズはそうそうありません。
良い感じでネジが収まった。と思ったのも束の間で、実際に取り付けてボトルを入れてみたらボトルがナットに思いっきり干渉しました。円状のボトルはイメージよりも奥に入るみたいで、ココは随分余裕を持たないと難しい。で、再度ネジをカットする作業を慣行(ToT)
苦労したネジのカット作業なので、この時点でネジ止め方法の採用は確定。当然ネジ緩み止め剤を使いますが、念には念を入れてゴムシートとエストラマーシートを使ったパッドを作りました。
作ったパッドをバンドの裏側に当てて緩衝材として密着させ、裏側からもネジを押さえて緩むのを防ごうという考え。
シートチューブ側のバンドを巻く部分にはBBBのフレームプロテクターを一巻き。買ってから少しずつカットして使っていますが、予めカットされているメインの部分以外の余白も色々なところで使えて重宝しています。
仮合わせしながら取り付け位置を決めます。
短めにカットしたネジと薄めのナットを使ってボトルの干渉は無くなりましたが、一応ナットの角も削って丸くしています。ちゃちゃっと終わる予定がえらく大変でとても疲れる作業でしたが、仕上がりはまずまず。頑張りました(笑)