BRIDGESTONE RADAC ブリジストン レイダック RD-570 ※1987製(フレームナンバーから推測)
トップ/ヘッド/ダウン/シートの各チューブがアルミパイプで、フロントフォークとシートステー/チェーンステーがクロモリパイプというハイブリッド車。RD-570はシートチューブ57cm(C-T)、トップチューブ56cm(C-C)で、端正なホリゾンタル。厳密には極僅かスローピングしていますが、拘って見ないと分からない程度。
細かいジオメトリは分かりませんが、私(身長179cm、股下85cm、体重69kg)にはピッタリのサイズ感。それもあってか非常に乗り易く感じます。アルミと言ってもガチガチではなくて、素人組みの柔いホイールと相まって全体的には柔らかい印象。フルクロモリのランドナーと比較するとしなる感じは少ないですが、乗り味はクロモリバイクに近い。ランドナーに比べれば相当に快速。
写真(上)は入手してすぐの頃。サンシンハブ&アラヤリムの重いチューブラーが付いていました。今回大きく変えたパーツはそのホイールと、ハンドル&ステムのフロント周り。基本的にはSAKAEとSUNTOURの混成で、どちらも今はもうありませんが古き良き時代を代表する国産自転車部品メーカー。
ステッカー類。FITNESSと銘打たれる前、初期モデルの普及グレード。
クランク/SAKAE SX 170mm(PCD130)
フロントディレイラー/SUNTOUR α-5000
ペダル/SUNTOUR SUPERBE
アウターチェーンリングはSAKAEの52T。インナーチェーンリングはSAKAEの42TからSUNTOUR SUPERBE PROの39Tに変更。
リアディレイラー/SUNTOUR α-5000。ボスフリーはSUNTOUR Perfect 15-23T。
シフトはINDEXとフリクションの切り替え式。「FOR 9000 7000 5000」と記されたシールが貼ってあるので、当時の9000番スプリントや7000番サイクロンの共用レバーだと思う。INDEXも機能しますが、コッ!っと小気味良すぎる変速感がフレームに響き、RADACの弱点であるWレバー台座(2本のリベット留め)にダメージを与えそう。そんな理由とフリクションでも十分に快適な事からフリクションで使っています。
こちらもRADACレストアで必ず話題に上がるブレーキ。上級グレードは沈頭止めですが、コチラは昔ながらのナット止め。DIA-COMPEの純正シューはビンテージな見た目は魅力的ですが、肝心の効きはイマイチ。効きはともかく音鳴りがあって、シューだけは現行の角度調整出来るタイプに交換。シューを交換してトーイン(角度)調整したら音鳴りは無くなって、制動力も必要充分。
ハンドルはNITTO ユニバーシアード105、ステムは同じくNITTO パール95mm。ステムは一本溝、刻印無しで臼が平らなタイプ。
ブラケットは再販の現行GC202用。ただ、白は汚れが目立ちマス…。バーエンドはNITTOの金属製。
ハブは前後共SUNTOUR Sprint。シールドベアリング。
元々は普及品らしくサンシンハブ&ARAYAリム(ハトメ無)のチューブラーでしたが、前だか後だかのリムホール脇に小さなクラックを見つけ使わない事に。今回使ったのは別に入手していた中古のホイールセットを組み直したモノ。元々付いていたサンシンハブ&アラヤリムのホイールと合わせて「ホイール組み」を学んだ貴重な教材。そういう意味で思い入れが深いホイールセット。
SUNTOUR Sprintのハブは回転が素晴らしく、何よりもSUNTOUR好きな私の物欲を十二分に満たしてくれます。結果的にこのホイールは重くなりがちなオールドレーサーの足元を軽く仕上げてくれて、二の次になりそうな回転性能も高いレベルに。
ARAYA RED アルマイトリム &SUNTOURのクイック。
モノトーン調のフレームに合いそうかなぁって用意したサドルは san marco ROLLS Lobster/サンマルコ ロールス ロブスター。黒地にシルバー柄&シルバープレートの少し変わったロールスです。ロールスは前々から使ってみたかったサドルですが、今のところ私のお尻にはTNI ロングテール チタニウムの方が合っている印象…。
エネシクロ(DIA COMPE)のR1ボトルゲージ。シートチューブには取り付け穴が無いのでALEのボトルゲージバンドを工夫して取り付け。
RADACデビューの1986年BSカタログではフルアルミのRD1000(53cm)が8.95kg。1989年のBSカタログでRD1000は9.3kg(53cm)。1987年海外版のBSカタログでフルDURA組みトップモデルRADAC 3100(57cm)が9.08kg。※ネット上の資料を散見しているので参考程度。
RD-570はフォークと後三角がクロモリの普及グレード。重量は写真(上)の状態で約10.4kg程。軽くは無いですが、そんなに重くもありません。一つ小さいサイズなら10kgは下回ったかもしれません。当時のトップ比較からすればプラス1.5kgですが、部分的に使われているクロモリは乗り心地向上に貢献していると思う。同じ年代のBS Mile112(56cm)が10.9kg、BSクロモリ最高峰グランベロ(55cm)は9.8kg。
我ながら、中々の仕上がり。
2015年5月 追記。
ちょい乗り用のお手軽ロードレーサーって位置づけでオールドレーサースタイルを維持しながらチョコチョコ弄りました。宮ヶ瀬~裏ヤビツの山岳ライドや160km越えのロングライドにも借り出しましたが、どういう訳かコレに乗る時だけ原因不明の膝痛が出たりして、そうこうしているウチに次のレストアを始めてしまったりで手放しました。
RADACは玉数としてはとても多いので、また乗りたいって思った時に入手する可能性もあるかもしれません(゜-゜)
ウチの子にも質の高い愛情を注げるようになりたいですね。
ランドナー、ロード共に、楽園の泉は毎回「拘り=愛情」に溢れています。それと、ネコちゃん達にも(笑)
だからこそ楽しい、私も体験してみたいって感じるんだと思います。
体格殆ど一緒ですね。体重以外はww
なのにサドルの高さは私の方が5cmも低い…( ̄◇ ̄;)深く考えるのはやめよう
しかし、いい感じに仕上がってますね♪
コンコールライト、アリオネより5mm位座面が高くなるみたいで、アッソルトのISPを5mmだけ切ろうと思ってます。5mmならアリオネに戻しても調整の範囲なので…。
1988年頃の RD-1050, BR-1050(エアロタイプ)は新品保管していますよ。
そのほかにもこの当時のパーツ多数、物置に眠っています。
もし必要になったらお声掛けくださいませ…
この頃のレーサーはサドルの下にチューブラタイヤくくりつけて、
トークリップで足結んで走るのがカッコいいですよねぇ。
当時のパーツ、良いですねぇ。ウチのは最近になって「集めた」ものばかりなので「昔使ったモノ」なんて憧れます。
チューブラータイヤの携帯方法は、家の中では何度かやってみました(笑) カッコいいですよね、本当は適当な感じで括ってしまうのが一番カッコいいのかもしれません。
実際どうしようかと悩んでいてまだ手を付けていませんが、サドルに括る王道スタイルで行くか、今風に小さくしてツールBOXに入れようか、結論はもう少し先になりそうです。
ポンプだけは現代製品に頼ろうと思っていましたが、トップチューブが空いているので悩み始めていたりして。でもそうするとドンドンお手軽感が無くなってしまうので躊躇している感じです(笑)
私のRADACは86年製で、4年前に入手しました。
前オーナは自転車店の店主で整備は完璧でしたが、ダウンチューブの塗装は所々剥がれており、綺麗なRADACが羨ましいです。
この4年で6万km、まだまだ元気なRADACです。
コメント頂きありがとうございました。
86製というと、デビュー年の記念すべきRADACということになりますでしょか。
それにしても、4年6万キロは素晴らしいですねェ\(◎o◎)/!
ファンが多いロードバイクと思います。まだまだ現役、きっとRADACも本望ですね(^^ゞ