BBシェルのネジがつぶれていたCANNONDALEのフレームが修理を終えて戻ってきました。長く旅に出てましたが、なかなか迎えに行けずごめんなさい。今回はBB専用ヘリサート加工なる方法で直したそうです。潰れてしまった部分を一旦削り、削ったところにBBシェル専用のステンレス製ヘリサートというパーツを接着で取り付け、そこにネジを切ってネジ山を再生させる方法みたいです。
帰ってきたCANNONDALEのフレーム。年式は分かりませんがBAD BOYというクロスバイクで間違いなさそうなので、以後BAD BOYと呼ぶことにしました。引き取りに行った際、用意しておいたBBも取り付けてもらいました。もとはSHIMANOのBB-UN54がついていました。このUN54は完成車に非常によく使われるBBですが、左側のカップが樹脂製で、そもそも今回フレーム側のネジを痛めたのは樹脂製のカップが破損(割れ)して固定力を失ったまま使用を続けたことが一番の原因。新しいBBは左側も金属製のカップを持つタイプを探して、ネット上でわりと評判の良かった国産TANGESEIKI製のLN-9722を使いました。
元についていたshimano BB-UN54、サイズは68-113。取り外してしまいましたが、左側の樹脂製カップが割れていました。
新しく取り付けたTANGESEIKIのLN-9722。肝心の本体を取り忘れましたが、シールドベアリングのカートリッジ式BBです。
箱の中身はこちら。LN-9722の68-113。
BBを取り付ける前に1枚撮らせて頂きました。この写真だと加工のあとがよく分かりませんが、ネジ山が再生されているのはわかります。
LN-9722が取り付けられたフレーム。BBの回転具合は劣化したUN-54とは比べ物にならない位スムーズ。
反対側のアップ。収まったBBとフレームの隙間に一枚色の違う層があるのが分かります。たぶんこれがBB専用ヘリサートなるもの。
フレームが直って戻り、ようやく楽しみにしていた組み立て作業にとりかかれる事になりました。時間がある時に少しずつとは思っていますが、タイヤ、チューブ、チェーン、シートポスト、サドル、ワイヤー類などなど、用意しないといけないパーツが沢山あるのでまだかかりそうです。
今回修理を引き受けてくれた絹自転車製作所のホームページ。
http://www.silkcycle.com/index.html
近所のショップでは完全にお手上げだったフレームを再生させてくれました。高価なフレームではありませんが、しっかり作業して頂き、本当に感謝です。