とても良く目にするSUNTOUR製のシフトレバー。
FOR 5000/7000/9000のシールが貼ってありますが、基本的にはα-5000と、その上位7000番cycloneで共通のシフトレバー。9000番はsprintグレードですが、sprintの方はSuperbe PROに近い(世代によっては一緒)上位レバーが存在します。このレバー、SUNTOUR アキューシフトでは一番普及しているし、とても使い易い銘品。写真(上)のレバーは前にレストアしたRADACのモノですが、一時期オールドレーサーで使って、そのオールドレーサーをカンツアー化した際に外して保管していました。※オールドレーサーはスチールフレーム用の台座で、RADACはアルミフレーム用の台座。
今レストアしているRADACのレバーもそのまま使えますが、分解したり磨いたりって手間を省く為に保管していたレバーの台座部分をアルミ用に交換して使います。せっかくなのでその方法をまとめてみました。
まずは左側に付くフロント用(写真上/下側)。外側の樹脂部品のツメでパーツ郡を押さえていますが、その中を取り付けボルトが通っています。取り付けボルトを外しても部品はバラバラにはなりません。
奥の方に抑えのツメが4つ見えます。このツメを千枚通しなどの細いモノで少し内側に押してあげると、台座を含めたパーツ郡がスポッと抜けます。押してあげるツメは一つで平気ですが、何せ樹脂部品ですので傷付けないように慎重に。
抜けました。付けるのは簡単で、樹脂製のツメを再度押し込むだけ。
少しメンドイのは右のリア用。I.F.C(インデックス.フリクション.コントロール)が組み込まれているので部品点数も多いです。分解する訳ではありませんが、パーツ群の抑え方が左側とは異なります。パーツ郡を通った取り付けボルトには樹脂性の小さなリングが嵌まっていて、そのリングでパーツ郡が抜けないようになっています。写真(上)左の小さなリングがそれ。これが奥の方に入っているので取り付けボルトを回してもネジは緩まずにパーツ郡は外れないって仕組み。これは裏側から千枚通しなどの細いモノでこの小さな樹脂リングを抑えるか、隙間に細いモノを押し込むようにしてボルトとの共回りを防ぎながら回すことで外れます。とても小さな樹脂パーツなので破損には十分注意します。
外れました。戻し方は、左レバーはツメを押し込むだけなので簡単に戻せますが、右レバーは少し工夫が必要です。私の場合はパーツを組み込んだ状態で取り付けボルトを通し、その先端にリングを嵌めます。小さいので奥に押し込めませんが、一旦フレームのレバー台座に取り付けてボルトを締め込むことでリングがある程度奥の方まで嵌ります。再度レバーをフレームから外し、今度はリングと台座の隙間に細いモノを入れて密着させながら共回りを防ぎます。その状態で取り付けボルトを回すと、リングが奥まで入っていきます。仕組みとコツさえ分かれば然程難しくありませんから、必要がある方、興味のある方はやってみると良いかもしれません。
レバーは今回RADACに付いていたもの。台座は私が持っていたもの。時間が出来たらしっかりメンテすることにして、今回はそのまま保管箱へ。
久しぶりのWレバー、楽しみデス♪