古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

スポルティーフの適正サイズ(考)

2016-09-05 06:08:09 | 日記

このところロード車でポジション考していましたが、漸く落ち着いた感があります。今回はスポルティーフ、、というか700Cツーリング車のサイズ考。これは今年の前半、少しだけスポルティーフに乗っていたころにまとめていた記事で、備忘録。

ツーリング車が好き。ホリゾンタルの容姿に前後フェンダー、趣のあるスタイルは最近のロードバイクとはまた違った魅力があります。ランドナーやスポルティーフに興味を持つ多くの方がそうかもしれませんが、私は現代ロードにも乗ります。ロードバイクの乗車感や適正サイズについては然程悩むことはなくなってきた一方で、ツーリング車はまだ分からないことが多い。

今乗っている自転車にツーリング系自転車が一台も無いのは寂しい限りですが、何か縁があればすぐにでも…( ´-ω-)σ

さて、本題。

私がこれまでレストアしてきた自転車は80年代のマスプロ車が中心。市販の最大サイズはシート560mm/トップ540mmってパターンが殆どで、実際のところツーリング車としては私には小さいコトが多かった。今年前半に少しだけ乗ったスポルティーフはオーダー仕様で、フレームサイズはシートチューブC-T600mm、トップチューブC-C580mmという大きなサイズ。スタンドオーバーハイトは840mmで、私は足が長い方?と思っていましたが、でもギリギリ。今はもう手放してしまってウチには無いフレームですが、このフレームをベースに考えると自分の適性サイズが見えて来そう。そこで、記憶のあるうちに考察してみました。

身長179.5cm、体重70Kg、股下85cm。

床からサドルトップは975mm。

床からステムトップが965mm。

床からブラケットトップが950mm。

サドル高さ(BB中心~サドルトップ)は735mm。ロードは748mm~750mmで乗っていますから、-13mm~15mm程。

今乗っているロードバイクのフレームサイズは以下の通り。左から、トップチューブ長さ(C-C)、ステム長さ、ハンドルリーチ、( )内は、全部を足した数字なので、シートポスト根元~ブラケットまでの参考値、一番右は記憶の限りでハンドル落差(サドルトップ高-ブラケット高)。

ロード1:560mm、105mm、95mm (760mm) ハンドル落差8.0cm
ロード2:570mm、100mm、80mm (750mm) ハンドル落差8.3cm

で、このスポルティーフを見てみると…

スポルティーフ:580mm、80mm、65mm (725mm) ハンドル落差2.5cm

今思えば、大きいフレームをコンパクトにしようと意識し過ぎていた。ロード基準でサイズを出そうとすると、トップが短すぎると100mm以上のステムを使わないといけなくなるので、フロントバッグを綺麗に収めたいと考えると前後位置のバランスが悪くなります。ステムは長くても100mm、見た目も含めたバランス的には90mm程度が良いのかもしれない。その辺りも含めて考えると、トップ555mmのフレームでステムは90~100mm、リーチ80~90mmのハンドルを使うと全体で725mm~735mm。ロード基準の適正からは少し短いけど、ロードよりはハンドル落差を取らないので多少短かい方が良いと思う。

ハンドルとの落差ですが、高速巡航が無くて上体を完全に起こして乗るコトが多い650A/Bのランドナーであれば落差無し(ゼロ)で良い。一方、700Cでソコソコに快速系となると多少の落差が必要ですが、中途半端の辛さはロードで知っていますから悩みどころ。落差を取らないのであれば、むしろトップは短めにした方がきっと乗り易い。この方向はランドナーやクロスバイク、究極ではママチャリに近い乗車姿勢を求めていく形になりますが、そうするとタイヤサイズを大きくして乗り心地も良くしないとって、結局のところ求めるところとのバランスの話になってくる。

そんな訳で、スポルティーフでもランドナーでも、どう呼んでも良いけど700Cツーリングをオーダーするなら…、トップチューブはC-Cで555mm。全体が725mm~735mm位におさまるパーツチョイス。シートチューブはC-Tで585mm~590mmかな( ..)φメモメモ。

実際にフレームをオーダーするにあたっては色んなところの仕様を考えていく必要があって、それはもう聞きなれない言葉が沢山。例えばハンガー下り。前後の車軸を直線で結んで、その線からBB中心までの距離を言いますが、どうするとどう変わるとか本当に分からない。ちょろっと聞いてみたところ、一般的には ロード基準で70mm位が目安。ホイールやタイヤのサイズによって上下させるみたいで、径の小さい650Bなんかは小さめに。逆に700Cでもタイヤに厚みの出る28/35ってなると大きくとったり。シート角よりもヘッド角とフォークオフセット量が乗り味的には大切。他にも、フロントセンター、リア センター、ホイールサイズにブレーキの仕様云々。ツーリング車の場合はフェンダーとのクリアランスやバランスもある。結局のところ、殆ど全部の数字が 車体全体のバランスに絡んできますから、基本的なサイズや乗り方、求めるイメージなんかをお伝えしてお任せする。それが一番良いのかも。

もう一つ、大切なのがパイプの種類。前述のスポルティーフはトゥルーテンパーという薄く軽く硬いパイプ。指でパイプの中心を弾いた際の音色はまるで楽器の様に綺麗な音で、今までのどの自転車のパイプよりも響きが良かった。でもまぁ、楽器じゃ無いので(笑)

確かに大きいサイズの割には軽かったけど、しなって吸収というよりはパリッと硬いと言いましょうか、そんな印象でした。ビルダーさんいわくトゥルーテンパーはべらぼうに丈夫なパイプみたいで、MTBで組んでダートのレースを沢山走って、何度も転んだけど全然平気だったそう。それはそれで魅力なんですが。新しく作るなら、普通のパイプで、多少重くなっても良いから丈夫で乗り心地が良いのが欲しいなぁ(゜-゜)

 

ところで、今まで何度も考えていますが、ランドナーとスポルティーフの違いって何でしょう?

これがこうならランドナー、こうならスポルティーフみたいな。分かるのは、スポルティーフは700Cってことだけ。650AやBのスポルティーフって聞いたこと無いので。でも、700Cのランドナーって表現はソコソコ見ます。フェンダー付きの700×28Cだけど、カンティブレーキ&フロントトリプルってなるとスポルティーフってよりは700Cの快速系ランドナーって言う方がしっくり来そうな感じ。ってことは、スポルティーフは、フェンダー付き、700C、細めのタイヤ、フロントダブル、センタープルかキャリパーブレーキって感じでしょうか。んー、、深いなぁ(-_-)



2 Comments

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採寸 (さくらなみき)
2016-09-05 07:26:07
いつも疲れなきゃいいや、と乗りっぱなしな自分からすると、ちゃんと寸法の記録を取っている姿勢は、見習いたいですね。

ランドナーとスポルティフの違いですが、ランドナーをスポーティーにしたのがスポルティフ、でさらにパーツ類はより高級なもので構成される、と考えてます。だからランドナーでは前後に荷台が付きますが、スポルティフだと前だけ、って感じです。

あと、指摘されて意外に感じたのは、ランドナーもスポルティフも、タイヤの外径はあまり変わらない、ってことでした。小さいホイールに大きいタイヤをつけるランドナーと、大きいホイールに小さいタイヤをつけるスポルティフ、一見スポルティフのほうが大きく見えますけど寸法的には大差無いとのことでした。
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Re:採寸 (ken)
2016-09-05 21:25:28
こんばんわ
自分に合った自転車のサイズ

は、長いこと課題でした。
ロードもツーリングも、オールドも現行も、最近になって漸くその辺りが分かってきた気がしています。いろんな特徴やバランスも含めて、ツーリング車は必ずまた乗ると思います。
650B、650A、700C、何ならミニベロツーリング、ちょっと判りませんが、ウチには一台、やっぱり必要そうです(笑)
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