古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

SUNTOUR α-5000 RD組立(要点)

2016-02-09 06:28:41 | レストア&オールドパーツ

前回の続き。

SUNTOUR製のリアディレイラー、α-5000のメンテナンス。今回は組立てですが、完全に私用の備忘録ですので、個人的に判り辛いと感じている部分だけ。

部品の破損や欠品はありませんでした。傷だらけで使用感満載ですが、特にナット類に錆が出ていなくて、目だったのはパンタ部のバネが薄っすら茶色くなっていた程度。錆落としがないと、作業が楽っ(゜-゜)

グリス山盛りな組み方はしませんが、錆予防と劣化防止の為に金属部品と樹脂部品共に薄っすらとグリスを塗ってから組立て。心臓部になるバネ類は特に念入りに。

表面の小傷や劣化が目立っていましたので、本体(パンダ部)は一皮分磨いてしまいました。OEMのハブやブレーキと違ってオリジナルなので、ロゴが消えてもしっかりSUNTOUR。以下、組立ては基本的に分解したとおりなので省略。判り辛いピボット部二箇所だけ書いておきます。

マウント側のピボット部。テンションスプリングの差込み穴は2箇所ですが、右に通します。

テンションスプリングを差し込んだ状態での位置関係(分解時の様子)。 

小さいしバネの力が強いので、クランプを使うと作業しやすい。このとき、間に嵌め込む樹脂製パーツはツメ側(蓋側)に装着しておかないと上手に入りません。爪側(蓋側)がある程度ケースの中に入り込んだら、クランプで保持したままストッパーの手前まで回転させ、さらに締め込んでCリングで固定。

前に散々苦労したので、今回はスンナリ(^^)

続いてゲージ側ピボット部。ゲージ本体と同じように穴は3箇所ですが、一番右に通します。

ゲージ側はこの位置(分解時画像)。

二箇所のピボット部に設けられたテンションスプリング固定用の穴。複数あるのはテンション調整用途もあるのかもしれませんが、SS/GT/GSと異なるゲージを使い分けるための仕組みなんじゃないかと(推測)。今回幾つかのパターンでワザワザ自転車に取り付けてテンションの掛かり具合やディレイラー自体の動きを見てみましたが、良い具合に動かすにはそんなに色々選択肢が無いように感じマス。なので、私の場合はたぶんオリジナル(SSタイプの)の通し方と思われる今回作業位置でOKってコトに。

最後に稼動部と錆び易いパンタ部のスプリングへOILを挿してグニグニ動かします。OILが十分に行き渡ったら、余分な油分をしっかり拭き取って作業終了。

とても滑らかに動くようになりました。小傷は多いし、磨いたとはいえ素人作業ですので経年劣化を十二分に感じる仕上がりですが、一皮磨いたことでオリジナルとはまた違った印象にイメージチェンジ。せっかくなのですぐに保管箱へは入れないで、しばらく使う事にしました。

外したほうのα-5000は、ゲージのストッパーを外してテンションを開放。開放した状態でストッパーのピンは元に戻して(紛失防止)、軽く汚れを拭きとってからサランラップ巻きで保管箱へ(゜-゜)

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