古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

最適SB値を「再確認」

2016-09-01 06:09:10 | 日記

前に「最適SB値」に関しての記事を書きました。

シルベストサイクルのBlogを読んで基準の一つとしていた方法で、その数字は今も確認することがあります。当時の記事の日付は2012年11月9日。今のブログを始めて最初の投稿が同11月8日ですから、たぶん前に書いていたブログからの転記。そう考えると、それから更に1~2年は前に計った数字で随分前のデータ。ハンドル周りで悩んだこともあって久しぶりに計り直してみました。

SB値とは:フーデットラバーの手のひらが当たる部分(上ハンドルを握った時に親指と人差し指の付け根が当る場所)からサドル先端までの距離。

最適SB値とは:体格やスキル・用途に応じた適正なSB値。自分にとって最適なSB値を導き出すには幾つかの手順(計算)が必要。

以下、私の「現状」を加味しながら、最適SB値を導き出す手順を確認していきます。

手順1【サドル高さ】
サドル高さ=股下×0.885(一般的な基準値)
私の場合、850mm×0.885=752mmとなる。仮想の数字でいくのか実際の数字でいくのかわかりませんが、今は748mm~750mmで乗っているので750で計算しました。ただ、2mm差なので計算上の変化はありませんでした。サドル高745mmで乗るときもあって、そうするとその差5~7mmとなるので、それなりの変化が出てきます。

手順2【基本係数】
サドル高さ÷身長を計算し下記表を見る。
私の場合、750mm÷1795mm=0.418(基本係数で0.92に該当)

手順3【基本係数の修正】
基本係数を基に、以下の4項目をそれぞれ5段階で自己評価し、基本係数を微修正していく。
(個々に合わせて精度を高めていく作業)

1.手の長さ
壁に背を付け両手を床と水平に目一杯左右へ広げ、両手の指先間を測定。身長に対してマイナス3cm以上で基本係数×0.98。身長に対してプラス3cm以上で基本係数×1.02。最小0.98-0.99-1.00-1.01-最大1.02の5段階いずれかの数字をかける。私の場合、身長1795mmに対して手のが長さは1800mm。ほぼ同じなので、1.00。
2.成熟度&柔軟性
自身のスキル、身体の柔軟性を考慮して0.98-0.99-1.00-1.01-1.02の5段階いずれかの数字をかける。私の場合、初心者でもないけど、バリバリって訳でもないので、1.00(適当)。
3.年齢
40歳未満は×1.00、40歳以上は×0.98の数字をかける。2通りを基本とするが、5段階いずれかの範囲内であれば選択も可。ここが一番大きいかも(笑)。当時30代、今40代…。ってことで、0.98。
4.用途
ツーリングのみ×0.98
ヒルクライム&耐久レース×1.00
レース志向&平坦志向×1.02
自身のBike用途を考慮しながら0.98-0.99-1.00-1.01-1.02の5段階いずれかの数字をかける。ここは、当時1台持ちでしたので悩みませんでしたが、本当はバイク毎に思考を分けた方が良いかも。今は複数台で何れもレース志向はありません。登坂や少々のスポーツモードは有るので、0.99で計算。

さて、現時点での結果は…
0.92(基本係数)×1.00×1.00×0.98×0.99=0.8926(修正後)。

手順4【最適SB値】
サドル高さ×基本係数を修正した値=最適SB値
750mm×0.8926=669.4mm

以前の最適SB値は678mmでしたから、約9mm短めとなりました。現状2台の実測は…。

RA5はカンビウムC13で678mm、アリオネで672mm。ハンドル落差は83mm。

オールドレーサーはアリオネで670mm、ゴビで674mm。ハンドル落差は約80mm。

楽乗り思考に変わりはありませんが、RA5はハンドルを超ショートリーチ(65mm)から普通のショートリーチ(80mm)に戻したし、ステムも90mm→100mmに変えたばかり。オールドレーサーの方もハンドルをリーチ65mm→95mm、ステムを85mm→105mmと大きな変更を加えたあとの値。SB値を意識したり計ったりして出た現状ではありませんが、どちらもポジション変更前にはかなり小さめな数字で乗っていたと思います。もう3週間ほどポジションは動かしておらず、具合も良いと感じているので概ね間違っていなそう。

もう一つ、大切なのがハンドル落差。

※床/ブラケットと床/サドルトップの差を測ってます。

それこそ基準はありませんが、ロードの場合ハンドルを上げれば楽って訳でもなくて、ある程度落差をとらないと長い時間は乗れません。私の場合、今のところ8cm前後が良いみたいですが、ブラケットはもう少し低いほうが楽かも。対して、下ハンはもう少し高い方が楽かも。これは身体の柔軟性を鍛えたほうが良いのかな。

この最適SB値の捉え方。ブラケットの計る位置や使っているサドルなんかで読み方は簡単に変わってしまいますが、意図的に行わない限り自分の計り方はそうそう変わらないので参考になる数字なのは確かです。ポジションは千差万別で、最終的には自分の乗り方や用途で良い位置に落ち着くんだと思いますが、初心者や、そこそこ乗っている中級者でもあらためてポジションを考える際、「ロードバイクを知っている人が、積み重ねたデータを基に数字で示してくれる」という部分で、とても参考になります。そこにとらわれてしまうのもどうかと思いますが、興味のある方は以下のページより正確な情報をどうぞ^^

参考ページ:シルベストサイクルのBlog



post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。