北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

伝馬町牢屋敷と市ヶ谷監獄 その5

2018-05-09 12:16:00 | 日記



伊能秀明さんと言う 明治大学法律研究所の先生の、『江戸小伝馬町牢屋敷の世界-明治大

学刑事博物館蔵「牢内深秘録」「徳川幕府刑事図譜」に見る牢法』と言う論文のPDFを見

つけました。全部を読むのはチョッと大変です。



https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/14177/1/horitsuronso_67_2-3_383.pdf

クリックすると繋がります。




(『伝馬町』ではなく『小伝馬町』になっています、、、。「その1」の時から、実はど

ちらかよく判らず、困っていました、、、。)





その中の『牢内深秘録』の『張番所の横から見た埋門』という図版です。






最初の伝馬町牢屋敷のイラストの『同心詰所』から、右手に『張番所』を見て、正面に

『埋門』が見えている図版と思います。(手前の『樽』だか『桶』だかは、何だか良く判

りません。片方は『火の用心』の『防火用水』でしょうか、、、?)





なるほど、これなら十思公園のジオラマの模型のような『櫓門』ではなく、塀(『板塀』

などではなく『練(ね)り塀』か『瓦土塀』?)と一体のデザインで、『埋門』という名前も

納得です。『埋門』が内開きかなのか外開き?それとも『大戸』のような引き戸なのかは

良く判りません。内戸が付いているのが図版から判るのですが、おそらく内開きと思いま

す。(実は『中門』の場合は、内開きかなのか、それとも外開きなのか、が大問題のよう

なのです、、、。)




河竹黙阿弥作 『四千両小判梅葉』(しせんりょうこばんのうめのは 明治18年)


最後の場面 『牢屋敷内申渡の場』 お仕置きの日






左のお縄になっているのが富蔵、右のお縄が藤十郎でしょうか?富蔵と藤十郎の間に立っ

ているのが石出帯刀(いしで たてわき)と思います。お縄の端を持っている両端の2人の

背中には、大きな『出』の字が白く染め抜かれています。(次の記事の動画の最後に出て

きます。『石出帯刀』の『出』の字でしょうか、、、?)





後ろに少し見える塀の意匠は、『牢内深秘録』の『張番所の横から見た埋門』という図版

の塀に似ていますが、改番所(?)と大牢や二間牢が塀の前に並んでいたりするんでしょう

か?だいいち、これは『埋門』から中に入った『牢内』なのでしょうか?『石出帯刀』さん

は、割と頻繁に『埋門』から『牢内』に入ったりしていたのでしょうか、、、?






                   伝馬町牢屋敷と市ヶ谷監獄 その6 につづく





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