伊能秀明さんと言う 明治大学法律研究所の先生の、『江戸小伝馬町牢屋敷の世界-明治大
学刑事博物館蔵「牢内深秘録」「徳川幕府刑事図譜」に見る牢法』と言う論文のPDFを見
つけました。全部を読むのはチョッと大変です。
https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/14177/1/horitsuronso_67_2-3_383.pdf
クリックすると繋がります。
(『伝馬町』ではなく『小伝馬町』になっています、、、。「その1」の時から、実はど
ちらかよく判らず、困っていました、、、。)
その中の『牢内深秘録』の『張番所の横から見た埋門』という図版です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/7b/43ce4c750321e07c64dece418bb133a1.jpg)
最初の伝馬町牢屋敷のイラストの『同心詰所』から、右手に『張番所』を見て、正面に
『埋門』が見えている図版と思います。(手前の『樽』だか『桶』だかは、何だか良く判
りません。片方は『火の用心』の『防火用水』でしょうか、、、?)
なるほど、これなら十思公園のジオラマの模型のような『櫓門』ではなく、塀(『板塀』
などではなく『練(ね)り塀』か『瓦土塀』?)と一体のデザインで、『埋門』という名前も
納得です。『埋門』が内開きかなのか外開き?それとも『大戸』のような引き戸なのかは
良く判りません。内戸が付いているのが図版から判るのですが、おそらく内開きと思いま
す。(実は『中門』の場合は、内開きかなのか、それとも外開きなのか、が大問題のよう
なのです、、、。)
河竹黙阿弥作 『四千両小判梅葉』(しせんりょうこばんのうめのは 明治18年)
最後の場面 『牢屋敷内申渡の場』 お仕置きの日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/8f/29c49385a7e3e96b6c4f2e910183a0c7.jpg)
左のお縄になっているのが富蔵、右のお縄が藤十郎でしょうか?富蔵と藤十郎の間に立っ
ているのが石出帯刀(いしで たてわき)と思います。お縄の端を持っている両端の2人の
背中には、大きな『出』の字が白く染め抜かれています。(次の記事の動画の最後に出て
きます。『石出帯刀』の『出』の字でしょうか、、、?)
後ろに少し見える塀の意匠は、『牢内深秘録』の『張番所の横から見た埋門』という図版
の塀に似ていますが、改番所(?)と大牢や二間牢が塀の前に並んでいたりするんでしょう
か?だいいち、これは『埋門』から中に入った『牢内』なのでしょうか?『石出帯刀』さん
は、割と頻繁に『埋門』から『牢内』に入ったりしていたのでしょうか、、、?
伝馬町牢屋敷と市ヶ谷監獄 その6 につづく
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