北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

屏山書院 その2

2015-05-14 10:08:42 | 日記
その、「晩對樓」です。







これは、素晴らしい建築です、、、。


まず、スケールの小さいところが良い。 「スケール」は、この場合、建物の大きい、

小さいではなく、建物の床の高さの絶対寸法や、各部の寸法の比例関係と考えて下さい。

桁の高さも、軒先の低さもちょうど良いですし、屋根の棟の「反り」も美しい、、、。

柱や梁は自然木をそのまま利用していますし、地形の高低差を無理に平らにしたりせず、

そのまま生かしているのも、非常に理に適っていると思います、、、。




配置図と敷地の断面を並べてみます。(配置図は90℃回転させてあります。)







                          ・





「晩對楼」の床の高さは、上の敷地から階段で5段くらい高いだけです、、、。



韓国・朝鮮の遺構として残っている民家にも、敷地に高低差があっても、その高低差を

そのまま上手に生かした民家が幾つもあります。


(ここ最近までの日本では、特に新たに造成された分譲地などで、「商品としての土地」

に無理にでもしたいのか、「盛り土」までして、見た目は平らな土地にしてしまっている

例が多いようです、、、。もとの地山は斜めのままです、、。例外は、関西の「目神山」

くらいでしょうか、、、。)




                     以下、屏山書院 その3 につづきます。





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