北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

メディチ家礼拝堂(Cappella mediceo) その4

2015-11-15 14:24:09 | 日記
もう一度、平面図に戻ります。




                          http://www.PlanetWare.com



図の『君主の礼拝堂』の八角形の右上のところ、室番号でいえば14の上に Sagrestia

Nuovo とあります。ここがミケランジェロの設計した新聖器室(1521-34)です。


新聖器室のずっと下の方、室番号9のところに Sagrestia Vecchia とあります。

ブルネレスキの設計した古聖器室(1421-34)です。


新聖器室と古聖器室は、サン・ロレンツオ教会の聖堂が左右対称ですから、同じ大きさ。



古聖器室は、こんな感じです。











これならブルネレスキの設計と言われても納得です。


ブルネレスキの古聖器室 Sagrestia Vecchia の当初(15世紀始め?)の図面?



                  architetturaquattrocentocinquecento

(一番上の平面図と向きが違うので注意してください。)


これなら、パッツィ家礼拝堂とも似ています。



古聖器室の裏側から外観を撮影した写真を見つけました。



                         Wikimedia Commons  I, Sailko

図面の小窓が四つあるのが、そのまま残っているように見えます。(メディチ家礼拝堂

Cappella mediceo の記事のために、今回いろいろと探した写真の中で、もしかしたら

僕は、この写真が一番好きかも知れません。建物の正面よりも、こういう裏側の方が好

きなんです。写っている赤い車はシトロエンC3、ドナート・ココさんのデザインです。

僕がもしもフィレンツェに行ったら、こういう裏道や裏側ばかり歩くと思います。)



ミケランジェロの設計した新聖器室の裏側です。



                Wikimedia Commons Tubantia


ブルネレスキの古聖器室とミケランジェロの新聖器室は、ちょうど100年、工事時期が

離れているのです、、、。(外部ではなく内部工事だけ、時間が離れている可能性大か?)





          メディチ家礼拝堂(Cappella mediceo) その5 につづきます。

 
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