昔、今から50年くらい前、南米のペルーの首都リマの近郊を敷地にして、当時とても
話題になった、国際的な低層集合住宅のコンペがあったんです。まだまだ『低層』とか
『集合住宅』とか『共同住宅』なんて日本語が、日本の普通の一般庶民の人たちには、
耳慣れた言葉でもなんでもなくて、『集合住宅って何ですか、それ?ただのアパートや
マンションとどう違うの?』って時代の話です。
(僕は今でも『集合住宅』と『共同住宅』と『アパート』と『マンション』の違いが良く
判りません。まして『集住体』なんて、。『レジデンシャル』とか『パレ・ロワイヤル』
とか、勘弁して下さい、、、。)
敷地はたぶん、こんな場所。(リマの北で、飛行場の近くのはずなんですけど、、、。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/3f/ca2bd054970795f867214c8451a0d437.jpg)
当時、南米ペルーでは人口が急増していて、なぜか建築家でもあったペルーの大統領は、
国連のその筋の機関とも連携して、首都リマ近郊に低所得者向けの集合住宅を作るという
世界中の国の建築家およびそのグループによる、国際的な指名コンペ(設計競技)を始めた
のです。
『現場説明会』(Field visit ?)でしょうか?南米のペルーの首都リマに集まった世界中
の有名の建築家(およびそのグループ)の方々、、、。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a7/6d0a4b155fb063b43131feca75f8f938.jpg)
Fumihiko Maki、mostly hidden、(Japan) とある通り、たしかに、当時まだお若かった、
日本のメタボリズム・グループ代表の槙文彦先生が、どこに座っているのか良く判りま
せん。(一番左端の、おそらくインドの方の奥の暗くて良くわからない人物が、槙文彦
先生だという説明書きを見つけましたが、違うような気がするんですけど、、、。)
画面中央の白いTシャツの女性が、Sara Ishikawa さんでしょうか?その右側の左右の
両腕を捲っている男性が、若き日のクリストファー・アレグザンダー(Christopher
Alexander 、USA)さんと思います。USAってありますけど、ウィーン生まれでイギリスの
大学出て、現在、御年81歳。
よくよく見ると、この A Pattern Language (『パタン・ランゲージ』1977年)という本
の表紙に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/5d/5c3b91271f6faf4122a4225c41129e9d.jpg)
Sara Ishikawa とありました。
でも、このコンペ、将来の家族構成の増加や、増築・改築に対応できるような設計を要求
する、今から思えば、不思議な?コンペだったのです、、、。(最近そんなコンペって、
あまり聞きません、、、。『メタボリズム』にはピッタリ、、、?)
PREVI (Proyecto Experimental de Vivienda) その2 につづく
追記 当時、某W大学理工学部建築学科の学生さんは、いち早く Notes on the
Synthesis of Form 『形の合成に関するノート』(1964年)の、海賊版?の
訳本を作って、一部1000円で売って小遣い稼ぎしていたような気がします。
(手書きの青焼きで、訳文が当時の『アメリカ大都市の死と生』と同じくらい
云々、、、と言えばお判りいただけるでしょうか、、、。もう時効ですね。)
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