北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

出し逃げ

2014-10-04 13:40:42 | 日記
高校受験の時、工業高校の建築科を受けるか、普通科の高校を受けるか、迷った。(こ

の、普通科の「普通」って何なんでしょうね? なにが「普通」なのか、さっぱり判らな

い、、、。)ところが、去年、亡くなった大学の同級生の幸田章君は、田町にある、東京

工業大学付属工業高校の建築科。しかも国立、全国どこからでも受験できるし、授業料も

安そう、、、。そうか、こんな手もあったのか、さすがは幸田君、中学生にして目の付

け所が違う、、、。(幸田章君については、また、あらためていつかどこかで、、、僕の

知る限り、本当に設計の神様に愛でられた、とんでもない才能の、、、幸田君でした、、

、、、。いくらなんでも早すぎる、、、、。建築家は、これからなのに、、、、。ちなみ

に、世田谷美術館も皇居の新吹上御所も幸田君の担当、、、その大宮の自宅は、ここ

何年かの日本で建った住宅の中では、まごうことなき、最高傑作、、、。)




  大宮の幸田君の自邸です。



  



  



  



  

      



大学の建築科に入って(「建築学科」でなくて、ただの「建築科」)、「これからは、遊

びでやってた図面書きが勉強だ!(中学、高校、家で三角定規で住宅のプラン作って、

模型も作って遊んでいた、、、。)嬉しい、嬉しい、、、。」と、思っていたらば、大

間違い、、、。大学には、「教授」「助教授(今は准教授)」と言う肩書きのついた、

「偉い人」達が、いっぱい居る、、、、「偉い人」は子供の頃から、天敵のように嫌い

なの、、、、。(吉村先生だけは別です。今でも、終生、尊敬申し上げています。)

困った。近づきたくもないし、話もしたくない、、、。特に、講評会と言うのがあって、

自分の描いた図面のコンセプトとやらも含めて、お歴々の前で説明して、その「講評」と

やらを「うけたまわらなければ」いけない、、、。(今考えれば、後々、依頼主や建て主

さんとの、「やりとり」の予行演習みたいな訓練でもあって、先生方の「親心」なんだろ

うけど、、、、奥村先生のような、すばらしい先生もおられたのに、馬鹿ですねー、、)

そこで、とった行動が「出し逃げ」。そーっと、学校に入っていって、そーっと課題を

置いてくるだけ、、、。山本学冶さんに「お前はどうして出てこないんだ?」と言われよ

うが、同級生の横内君が「あれっ?この模型だれの?」と言おうが、影にこそこそ隠れて

知らん顔、、、。おかげさまで、「S美会」と言う同窓会の見学会(吉村先生の軽井沢の

山荘や、雪谷の清家先生のご自宅や、二の宮の吉田五十八先生のご自宅、、、)のとき、

前野先生に挨拶しても、「お前、誰だ?わかんねぇ」と言われる始末、、、。自業自得と

は言え、こんな学生、いやでしょうねー、、、、、。(もちろん、こっそり、卒業しまし

た、、、。就職の相談も何もしない、、、。大学院なんて行きません、、、。ただ、、

卒業しただけ、、、、。)





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