北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

「向う三軒両隣り色彩差分法」について その2

2015-03-23 02:15:03 | 日記
私の11歳の子どもが(男の子です)、某N天堂のDSと言うゲームで休みの日は朝から

晩まで野球ゲームばかりして困っているのですが(現実には「ブリコラ少年」なんて夢の

また夢なのです)、これが実は悔しいくらいに良く出来ていまして、アバターのような選

手の一人一人の能力や、得意不得意などの技能の設定がいろいろな組み合わせで出来るの

です。ある選手は走るのは遅いが飛距離は長いとか、別の選手は変化球には弱いけれども

ストレート系には滅法強かったり、ピッチャーならコントロールはないけれども球種が多

いとか、両手の親指人差し指中指の合計六本でカチャカチャカチャと超高速で遊んでいる

のです。

これを応用して向う三軒両隣の場合では、最初から極端な設定では結果が悲惨でしょうか

ら、例えば、ある家の住人の人は基本的には暖色系で焼き物のようなほんの少し赤みのあ

る土壁系が好きだけれども、人の意見は聞き入れるし、隣の建物と余りにも合わない色は

避けるだけの分別が五段階評価なら四くらいあるとか、別の住人の人はベージュ系が好き

だけれども単色では物足りなくて、どこかでアイボリーを使いたいけれども隣と似てしま

うのなら敢えて拘らないが先程の分別で言えば、実は五段階評価のニだったり、また別の

住人の人は基本的にはシックな感じが好きだけれども屋根だけは隣と同じは嫌で、案外頑

固で人の意見は聞かず、さりとて分別で言えば五段階評価で五だったり、などと設定し、

最初に与えられた与条件としての町並みの建物を誰から順番に建て直すかを仮に決めて、

(建て直された建物は次の人の与条件とします。)

ここで差分法なのですが、現実には隣が建て替わったからと言って自分の家をわざわざま

た建て直す人はいないのですが、ここでは「今度は隣がこう来たんだから、次は我が家は

こうしてみるか」で、また更に色を変更しても良い事にするのです。これを二、三回か

四、五回繰り返すと、最終的にある一定の色の組み合わせに近似的に収斂または収束する

のではないかと思うのです。実際は先程のような恣意的な設定だけではなく、その地域の

県民性とか、水蒸気の多い少ないなどの気象条件、周囲の山のみどりの多い少ない、海ま

たは湖沼の有無、また、そのそれぞれに対する個々の住民の色彩的な好み、トライアンド

エラーを何度か繰り返すうち住民の人達が身に付けるであろう学習能力、などなど、考え

たらばきりがないような要素を設定しなければならないとは思うのですが....。




「向う三軒両隣り色彩差分法」について その3に続く



追記  「ブリコラ少年」というのは私の造語です。「ブリコラ少女」と対なのです。

    もちろんレヴィ・ストロースの「ブリコラージュ」からきています、、、。




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