北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

松風荘

2014-12-12 13:52:01 | 日記
吉村先生が1954年に、ニューヨーク近代美術館の中庭に設計した、光浄院客殿を参考にし

た展示用の日本建築で、今はペンシルバニア州のフィラデルフィアの公園に移築(1976年)

されているようです。





吉村先生のご自身によるパースです。




東側の唐破風はありません。「上座の間」の「上段」と「書院」の部分が、広縁と落縁が

廻りこむようになっていて、庭園との関係を重視するようになっているようです。

「中門」も、吉村先生のパースでは三方に開けはなれて描かれているように見えます。

(私には、「中門」の東面の連子窓の壁がないように見えるのですが、、、。)


1954年当時の写真も見つけました。



(吉村先生のパースは、道を挟んだビルも正確です、、、。建物が建つ前に、つまり設計

の初期の段階のパースだとしたら、凄い事なんです、、、。)



今現在のフィラデルフィアでの写真見つけました。








「庭園との関係を重視している」様子、わかりますか?












この建物、大工棟梁は『匠明-匠明五巻考』の伊藤要太郎さん(11代目伊藤平左衛門)のお

父さんの10代目伊藤平左衛門さんです。

10代目伊藤平左衛門さんは、さらにお父さんの9代目伊藤平左衛門さんと一緒に、当地、

函館市で、日本で最初の鉄筋コンクリートによる寺院建築の東本願寺函館別院を、設計

施工しています。函館山の麓の教会群のすぐ近くに建っています。







追記  あれ!吉田茂さんも、、、。3′40″あたりから。


















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