北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

Cisterns of La Malga  その7

2016-11-08 11:12:20 | 日記



この図の上の方にTUNIS とあります。チュニジア共和国の首都チュニスです。カルタゴ

は、TUNISの右上、図の欄外です。(上が北)





黒い太線は、やはりaqueduct (導水石樋)です。Impluvium とあるのは水源区域?






もう少し判り易い図





AにTunis、BにOudna、CにZaghouan とあります。TunisからZaghouanまでは42km。

(Zaghouan の少し左上、「ダム湖」らしきものあります。現在は、こちらが主力?)







Zaghouan Mountain





これなら20万人以上の都市の水源の山として納得です。(チュニスは月に2~3日しか雨

が降らず、年間の降水量は500mmにも満たないのです。チュニスの現在の人口は約83万人

周辺を含むと235万人)






水源です。









日本で言えば熊本の水前寺公園? (風の音が入ってしまってます)







前の記事の最後の動画の前半3/4の「水道橋」のようなものはZaghouanの水をチュニス

の街まで運ぶ aqueduct (導水石樋) でした。おそらく Cisterns of La Malga

の西の山にも、これを小振りにしたような水源があったのでしょうけれど、山そのものが

なくなってしまっていては、どうしようもありません、、、。






Zaghouan Mountain はロッククライマー Rock Climber の聖地?





















おしまい









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Cisterns of La Malga  その6

2016-11-08 11:11:27 | 日記




この図の左上の山?から、およそ10kmほどの長さの aqueduct (導水石樋)が、ほぼ東西

に、Cisterns of La Malga まで引かれています。





左上の山?は、カルデラが天然の雨水集水装置だった Aden の Cisterns of Tawila

とは大分違います。これで、必要な水量が十分に得られたのでしょうか? 最後のポエニ

戦争の時もカルタゴは西からローマ軍に攻められたようなのですが、真っ先にaqueduct

(導水石樋)を破壊されたらば、兵糧(ひょうりょう)攻め以前の「水攻め」です。

「カルタゴ市民のほとんど15万人が虐殺され」と書きましたが、太平洋戦争の日本軍と

同じで、実は、ほとんどのケースは「餓死」だったようです。食糧不足よりも前に、水分

の不足・欠乏による衰弱死もあったのではないでしょうか? (それこそパニックpanic

です、、、。)






ですが、いくら探しても、左上の山?や、水源や、aqueduct (導水石樋)の写真は見つか

りませんでした、、、。どころか、最近の衛星写真を見ると、左上の山?は、現在では無

くなってしまっている様なのです。(南半分は養殖場?のようなものになってしまっている

ように見える、、、削った岩や土は埋め立てか何かに使ってしまった、、、?)





なにやら、バブルの頃の「チバリーヒルズ」のような団地?さえ出来てしまっているよう

です、、、。







動画です。後半の1/4くらいに Cisterns of La Malga 出てきます。








では、この動画の前半3/4くらいに出てきている立派な「水道橋」のようなものは、

Cisterns of La Malga 関連でないとしたら、一体何なのでしょうか、、、?






                
                 Cisterns of La Malga その7 につづきます。












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Cisterns of La Malga  その5

2016-11-08 11:10:27 | 日記



ある程度の大きさの自然石も混じったヴォールトを造って、その上に瓦の破片?や小石の

混ざったモルタルを厚塗りして保護?しているようです。(防水モルタル?)これで2000年

以上も大丈夫なんですね、、、。










あちこちの地面の下に配管が敷設されているようです、、、。










水路の立体交差?









ところどころに堰板が入るようになっていた?










ヴォールト部分の平面図(全部ではなくて一部分、繰り返しでしょうから、、、)






おそらくヴォールト部分の屋根を取り付けるのは、最後の仕上工事のようなもので、この

Cisterns of La Malga の工事の大部分は、配管を含む、腰から下の地下部分なので

しょう。(Cistern ですから、、、)

写真を見た限りでは、なぜaqueduct (導水石樋)がカルタゴの街側にあるのか?カルタゴ

の街までの経路は? も含めて水の貯留・流水の経路については、(飲用水も兼ねていたで

しょうから、途中で「溜まり水」とか「死に水」が出来たら具合が悪いはずですし、、)

いまひとつ良く判らないでいます。(この図の両側の丸い小室もチンプンカンプン、、、)






                 Cisterns of La Malga その6 につづきます。






追記  この Cisterns of La Malga で、カルタゴの街の市民20万人以上の上水と

    船舶への給水の需要を賄えたんでしょうか、、、?

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Cisterns of La Malga  その4

2016-11-07 13:35:13 | 日記



aqueduct (導水石樋)の断面が見えてます。アーチ部分も見えます。









ところどころシリンダー状のヴォールトが壊れている?









ヴォールト頂部の穴は最初から、何かの理由で穿いているみたいです。









ヴォールトのシェル(殻)の厚さは薄いです。









めずらしい水の貯まっている写真









                 Cisterns of La Malga その5 につづきます。

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Cisterns of La Malga  その3

2016-11-05 10:36:16 | 日記



Cisterns of La Malga 全景です。












Aden の Cisterns of Tawila とは、だいぶ違います。(むこうは19世紀、こっち

は紀元前です。)












上に見えるのは、aqueduct (導水石樋)です。この部分はアーチ状になっています。














内部です。


















絵はがき










                Cisterns of La Malga その4 につづきます。








        
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