場所はD-Set。地下のこじんまりとしたライブハウスです。
そこに、会場直前に到着。20~30人くらい並んでました。なんか雰囲気が沖縄県民っぽくない…。
観光がてらにきたコアなファン? もれてくる会話の内容からしても…。
で、年齢層は高め。私よりは上だと思うんですが…。
いつも、客層の平均年齢が20ちょっとのアマチュアバンドのライブばっかりなので、 いつもとは逆の向きの違和感を感じる。
でも、開園時間が近づくにつれ、沖縄の人、若目の人がぽつぽつ入場。まあ、そこらへんがさすが沖縄というか…。
特に整理券もなく、入った時点では5~7割程度の入場だったので。どこに座ろうか迷ったのですが、「迷ったときは」ということで、PA席の隣(一番後ろの真中)に座りました。
いつものコンサートでは、プロデューサーでもある石井AQ氏がシンセ・プログラマーとして参加しているんですが、今回のツアーは「ソロツアー」ということで、谷山浩子さんのピアノ1本での弾き語りでした。
そうこうしているうちに開演。
客席に向けて一礼して、ピアノに向かう浩子さん。
そして1曲目
●ブルーブルーブルー:
青い空、青い海からの連想だそうです。でも、実は7,80年代のアルバムはほとんど持ってないので、この曲もタイトルだけしか知りません。
「ビルの谷間」とか、今なら使いそうにない言葉だ…。…ってあれ?なんか声がかすれ気味…。
なんてことを考えているうちに曲が終了。MC。
「沖縄は、10…3年ぶりなのに、風邪を引いちゃいました。」
あ。なるほど、やっぱりというか…。
で、次のパートはライブの場所である「那覇市」から、頭文字をとって
●渚のライムソーダ:
「な」 河合奈保子さんへの提供曲。アイドルな曲だな…。
●裸足の君を僕は知ってる:
「は」 すごく好きな曲で、うれしかったです。ピアノ一本の分、さらにしっとりした感じ。
●しっぽのきもち: 「し」 うん。定番ですね。こういう曲をちゃんとかわいく歌えるんだよな…このあたりから、声のことはまったく気になりませんでした。
で、次のMCは沖縄の料理の話。結構沖縄料理すきみたいです。
初めてソーキそばを食べたときの感想が「うすい。でもおいしい。」
本人いわく「お子様味覚」らしく、しっかりした味付けがすきなのに、ソーキそばはおいしかったそうです。
でも、沖縄そばのだしって店によって全然違うから…。
で、料理つながりで3曲
●土曜日のたまねぎ:
斉藤由貴のバージョンの印象が強いのですが、ピアノ一本のバージョンも印象が違ってよかったです。
●egg Moon:
1番が終わったところでいきなり止まっちゃいました。(1番の最後の部分を弾きながら)「あれ?リハの時は完璧だったのに…」
すごい、ここで止めちゃうんだ…ソロならではだよな…。というわけで。「今、土曜日のたまねぎが終わったところです。」(会場笑いと拍手)。
今度は問題なく最後まで演奏。
●夜の一品:
アルバムのあのシンセ?のリフがないだけで(ピアノで弾いてましたが)全然違う印象。落ち着いた感じというか…。
ここで、谷山浩子さんのライブでは恒例の、リクエストタイムです。
客席から歌ってほしい曲(当然自分の曲)のリクエストを受け付けるというもの。
私も、万が一指名されたらどの曲をリクエストしようと考えてたり…。
最初に「今日誕生日のひとはいますか?」…だれもいません。
「じゃあ、リクエストのある人」…私を含め9割くらいの人が手を上げました。
さて、この中からジャンケンとかするのかな?
「じゃあ、そこの窓際の人」
と正面を向いて…正面の窓際って
…振り返ると私の後ろは窓(地下なのに)…ということは、え?…私だ!
とりあえず立ち上がって…さて、次はどうすれば?……あ。そうか。
『あ。曲ですか?』…。それはそうだ…リクエストなんだから…。
(* 以下、私を含めた観客の台詞は『』で表記します)
で、わたしのリクエスト曲は…。
『時計館の殺人』
すると、ざわつく(いや、笑いが起きてたな…)会場。え?なぜ?
「あの長くて重い?」 『はい』
「時計館の殺人すきですか?」 『はい』
「時計館ですか…わかりました」
やっと笑いの理由に気付きました。
確かにピアノ1本でやるにはスケールの大きすぎる曲で、基本的にはバンドが入ってやる曲だということに…。
まあ、でも、もうひとつの候補が"Elfin"だったんで(え?)…。
「この曲は綾辻さんの作詞で…」紹介をしつつ楽譜を取り出します。
で、2曲目、私の前の方に座っていた、女性2人連れ。姉妹みたいですね。
「じゃあどちらのリクエストで?」 お姉さんの方になったみたいです。
『猫の森には帰れない』→ 「…あ。ビンゴです」 …つまりすでにセットリストにあるということですね…。
「じゃあ妹さんのほうで」→ 『恋するにわとり』→ 「…あ。ビンゴです」 …二人ともでした。
というわけで、客席真中あたりの女性に。『夢の旅人』…今度はOKでした。
で、3曲目は「最前列の一番前に座っているのに目を合わせずに手を上げている人」
『悪魔の絵本の歌』…これも大丈夫だった見たいです。
「じゃあ…」ということで、
曲順は"夢の旅人" "悪魔の絵本の歌" "時計館の殺人"になりました。
●夢の旅人:
この曲は初めて。本来は2人で歌う曲とのこと。
●悪魔の絵本の歌:
歌詞を探しながら。「大学の前で悪魔が絵本を売っていて、それを買うと刻印の入った帽子をかぶっていて…
という感じの私がみた夢から連想してできた曲なんですが…中身は全然関係ありません」
スタッフへの指示は「かわいい感じの曲です。歌詞はかわいくないです」
●時計館の殺人:
リクエスト曲だし、多めに…
「ひとつの時計は~」あ。[悪の谷山] の声だ…今までの曲が比較的やさしめの声の曲が多かったので、この声が聞けただけでうれしい。一気に会場がべつの世界に飛んでしまいました。
1番、2番、繰り返すたびに変わる弾き方。後半のたたきつけるようなピアノ。ここまで表現の幅を持たせることができるんですね…。「後半は壮大な感じになります…バンドが入れば」といってましたが、それをピアノ一本でやってました。
MCになり谷山さんが…
「~の3曲でした…(ふう)。時計館…まさか沖縄でこの曲が来るとは…結構よかったですよね?」
…すごくよかったです。私のリクエストなので当然といえば当然ですが、この日の私のベスト曲でした。
リクエストタイムも終わり、引き続きMC。
さっきの食べ物の話の続きです。
沖縄では結局ホテルの部屋で休養に専念して、食事もコンビニで取ったみたいです。
そこで食べたのが「ふーチャンプルー」。気に入ったようなんですが、「ふー」が何なのか分からず「何かの肉?」と思ってたみたいです。
確かに沖縄の「麩」は別のものだからな…。言われてみれば肉っぽいかも…。
ということで、今度は「みんなのうた」から2曲。
●恋するニワトリ:
打って変わって穏やかな曲。当時は、「みんなのうたで恋という言葉を使うというのは?」ということを言われたらしいですね。
●まっくら森の歌:
きれいで優しい曲なんだけど、寂しさというか…子供を泣かす曲というのは納得。
引き続いて、「代表曲」3曲。
やっぱりかなり久しぶりなので、初めての人が多いという気遣いでしょうね。
●猫の森には帰れない:
タイトルだけしか知らないときにはもっと落ち着いた曲かと思いました。やっぱり今の声で聞くといいですね。
●河のほとりに:
なんか「フォーク」という感じ。中間の台詞もありました。
●カントリーガール:
4番を聞いたのは初めてかも。すごいな。付け加えるだけで1~3番も違う意味を持つ…オセロのコマですね。
…で、もう最後の曲…次はいつ来るんだろう…「お金持ちになったら沖縄に住みたい」といってくれてますが…。
確か前回もそういった記憶が…。
というわけでやっぱり沖縄のイメージで…。
●海の時間:
「広い曲」だな…いっしょに時間旅行をした感じでした。
一礼してステージを去る浩子さん。大きな拍手とともに…。
その拍手は程なくしてアンコールの拍手に変わり……あ。出てきた。
2分くらい?もっと短い?
「皆様お待たせしました。」…もっと引っ張ってもいいのに…。
もう一度ピアノの前に座る浩子さん。アンコールの曲を弾き始めます。(その前に曲紹介などしてましたが )
●さよならのかわりに:
最後を飾るにふさわしいという感じ。アルバムでは男声が入ってましたが、一人もよかったです。
曲が終わり、ステージの前で何か言いながら頭を下げる(マイクを通してなかったんで…「ありがとうございました」かな?)浩子さん。
これで、本当に今日のステージは終わり。会場が明るくなりました。
でも、私を含め、アンケートになにやら書いている人が結構いて…。
終わってみれば、声の調子の悪さなんてすっかりわすれてました。
リクエストもしちゃったし、すごく楽しいコンサートでした。
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