色々お散歩

ヨーロッパ好き乙女趣味な 旅写真・日常ブログです

麗しの中欧4カ国 6 「ウィーン」美術史美術館とオーケストラ鑑賞

2016年10月03日 21時22分33秒 | 海外旅行・中欧4カ国
美術史美術館





美術史美術館

自然博物館
二つの双子の美術館の間にはあの有名なマリア・テレジア像


美術館大好き、西洋の美術絵画が大好き!!!

と、よく言っている私だけど・・・
今回もパリのルーヴル美術館に何時間でもこもって胸ときめかせるような気持ちで4時間程こもるつもりだった。
目的の絵画はスペイン画になるけどハプスブルクの「マルガリータ王女の肖像画」ヴェルサイユから来たヴィジェ・ルブラン画の
フランス王妃「マリー・アントワネット」
の白いドレスの肖像画 これが大きな目当てで、他何があるのかよく分からないが
 ハプスブルク家の集めた至宝で ゆかりの物などがあるのではないだろうかと考えていた。

さっそく入ってチケット売り場に行く。用件を伝えると窓口のおばさんがいきなり何かペラペラペラ〜っと言ってきた!
とっさに何か言われると全然わからない!3回聞き直して どこから来たのか聞かれてるんじゃないかと思う。

今回の国々は こちら側が何か言わなければならない状況に追い込まれる事が多かった。
ようは何言ってるのか全く理解できないのだ。
パリはそんなことも無かったのだが・・・。ちなみにパリの人は「どこから来た」とは聞かずに
「日本人だよね?」って聞いてくるので かなり楽。

今回は 何言ってるのかっさぱりわからず どうやって乗り越えてたんだか謎な旅行

チケットも何とか買って やれやれ、もう本当疲れる・・・そういえばパリに行った時も最初はフランス語漬けで一生懸命に下準備をしていたのに
今回は本当に何にもわからない知らないまま 言葉も覚える気も無く勝手に来てしまった感じ
いささか意気込みの違いがこういった差が出てくるんだろうな・・・

さて内部は こんな感じ

ルーヴル美術館に散々こもってたりしたので今更驚かないが 華美でド派手な絢爛豪華と言うより
落ち着いてる感がした。これが第一印象 暗め・・・とも感じた(華美なフランスで感覚が麻痺しているかも)

上にはクリムトの絵が

インフォメーションで日本語の地図をかっさらってきたけどよく分からない。
マリーアントワネットの肖像画の場所もマルガリータ王女の場所も描かれていない、ごくわずかな作品の場所が書いてあるだけ。
取り合えずこの階段を上がると早速カフェ、ゲルストナーがあり、適当にその奥の入口から
入ってみた。

最初にデューラーの絵が出てきたので さっそく「おお!!!」と美術館鑑賞モードに入る。

近くにマクシミリアン。ハプスブルク家の本拠地に来た!!!と実感(先にシェーンブルンに行っているけど)

クラナッハの作品も置かれている
なかなか・・・いきなりビックリする名作がデンデンと押してくる感じ。



アダムとイブの題材でしょうね

と、ここまでは良かったが・・・
地図がよく分からないので適当に入れる部屋に入っていく・・・


赤い色の展示室は落ち着いた色。
そこに大きな絵画がでんでん!と威風を放つ それはルーベンスの絵画群だった。
一面がルーベンス作品。日本ではますこんな事にはならないだろうという風景

…日本で一面にルーベンスを敷き詰めたら圧迫感がハンパない

可愛い天使たち
 
すごい重量感感じます。
部屋の色もルーベンスの重々しい特徴的な肉付きの重さも 重厚感感じる色も・・・


・・・重い・・・なんか空気が重く感じる
部屋の感じも上の装飾も 華やか、きらびやかとは違って 重厚で重たい・・・それでこの絵画群である・・・
ちょっと気分的に重い・・・

別の部屋に進むと 世界一のブリューゲル作品を集めたという その目玉 ブリューゲルの「バベルの塔」

ブリューゲルは特に好きな絵ではないけれど やはりここまで来たからには 大物がここまで日本に揃う事も無いだろうしと(いや、わからんけど少なくとも日本に来ても写真は撮れない)
写真をしっかり取ったつもりがけっこうひどくブレている。ヤル気あるのか自分!!?


農民の風景 有名作ですね

・・・やはりこう・・・なんか重い・・・色も重いし暗い・・・
 

横道にそれるようにして部屋がある そこへ抜けるとまた絵画展示室があるので意味が分からない。
さんざん「ワケがわからない」と独り言を何度もつぶやいた。もうそれで嫌になってきたのかもしれないが
そのうち地図と頭の中が一致してようやく地図を理解できるようになった。
それは良かったが 見たい作品がどこにあるのかまでは表記されていないので
結局あまり意味無かった。

北欧、ドイツ系、オランダ系の絵画は色彩が重たいし絵の内容がずしりと重たいイメージで全体的に早くも疲れ始めてくる。
フランス絵画のあの真綿化真珠の様に白く柔らかな肌にバラ色の頬の愛くるしい瞳を持った華やかなロココ絵画の女性や女神は
居ないのか・・・
夢幻の花の様な色彩の中に溶け込むようにして描かれた美しいフランス絵画は??

暖かさの感じる女性の肌、優しいまなざし、微笑を含んだラファエロの描く女性は??

なんだか気分が重くなってきてしまい、パリに行きたい衝動が強くなってきた頃 地図上では自分のいる館は暗くて重たい絵の系統の国の方
反対側のエリアがイタリア、フランス絵画なのだと知る。

いつ方向転換したかわからないが一通りこの重々しい空間の絵を一通り見てから場所を変える。

この館のなかで日本人女性2人発見。日本語が聞こえてなつかしく思う。
私世代の女性とその母親らしき2人組 何度か出くわしながら未知の美術館内をめぐる

光りの画家・レンブラント
これ、少し前に日本に来て世間を騒がせていた…様な気がします
が、私は結局見に行けず・・・



この暗い色の絵も見たことがあると思います なかなかに美しい顔で描かれていて・・・


何故か沢山見てきた気のするこのクレオパトラ。日本で見たようなルーヴルで見たような・・・

優雅な大天使の絵、ついに出ました!

優しい微笑にやっと・・・



イケメンが何か描いてる!これがまた上手いんです!!!



マリア・テレジア


その息子 シェーンブルン宮殿内にもありました











野菜に見立てた肖像画。子供心にインパクト強くて印象に残った絵です。


あ、お久しぶりです!!この美術館に居たんですか。日本で見ました!!

ユディト!こちらも日本に来た時に見ました!クリムトのユディトとは趣が異なるものの
彼女の白い美しさと服の彩が際立ち 周囲の暗い背景に男の生首が隠れがちでユディトの美しさのみが強調され
ユディトの内容を知らない人は生首に気付かなそうな絵です。
 カラヴァッジョのユディトなんか迫力に欠け、これまた可愛らしさが強調されてます
男性の描くユディトはみんな美を強調する傾向が強いですね。

クラナッハのユディトとサロメは作品数が多いですがそれも気になるところ。(ここにはクラナッハのサロメもユディトも無かったです←私がこの時見た限り)

お決まり定番のこの絵の題材・・・
この題材の絵はどこにでも沢山ありますね!ユディト同様
彼女の輝くばかりの白い肌と美しい金髪の身が目を引き
エロ糞じじぃ共はその存在を知らない方には目に入らなそうな そんな感じです。ゲス一人はあからさまに覗いてますがもうゲスジジィの一人は
私もすぐには気づきませんでした。
奥側から覗いてます。



と、大好きな絵が!!!ここにあるとは思ってなかったので感動です!!
日本に来た時に見て一目ぼれし、ポストカードを買ったのです。
何に一目ぼれかと言うとこの天使です




ジョルジョーネと思います、好きな漫画にこの絵の事が出てきて・・・この絵、日本でも見たことがある気がするのですが
はたして日本で見たのか、ネットで見た物を実際に見たと思い込んだのか さだかではありませんが
この美術館にあるとは思っていなかったのでびっくりです。

いよいよ一番奥の部屋でベラスケス作品発見です~!!!




マリー・テレーズ(多分有名な絵)


こちらマルガリータ王女の弟 日本に来たときも見に行きました


そしてマルガリータ王女




激写してから落ち着いてその部屋のソファーにどっかり座ってしばらく眺めながらくつろいでいると
先ほど見かけた日本人2人が係員に案内されてこの部屋にやってきました。
彼女たちもマルガリータを見に来たのですね。やっぱりそうですよね。
一人ソファーでくつろいで堪能していた私と目が合う

彼女らもマルガリータの愛らしい姿を堪能していきました。

数点のマルガリータ王女が並べられているので少しずつ大っきくなっていく様がわかるのが良いですね(^^)
そして血族婚の影響が良く出てこの家系の人々みんな同じ顔の特徴・・・
マルガリータと弟もかなり濃い血になってしまって 早々と亡くなってしまって可哀想です・・・。
マルガリータ王女と言えば是非ともスペイン、プラド美術館のラス・メニーナスも見たいです。

オーストリア航空の直行便、撤退したけど もうじきスペイン直行便が出来ますね!
スペイン、直行便で行きたいです(^^)
 乗継はもう嫌・・・



ラファエロの名作!ありました!!!!
この絵もこの美術館にあるとは知らなかったので嬉しいです(^^)
この絵の前でに一人掛の豪華そうな素材のソファーがあり肘掛、背もたれとしっかりした物が置かれ
ここで どっかりと座りこんで しばらくは真正面一人で堪能。

こんな贅沢ってあるでしょうか…
素材のいい1人がけソファーに脊を持たれ真正面から目の前のラファエロ聖母子の美しい絵を独り占めとか…あり得なくないですか!?


そのうちアジア人らしき男性が来て一人眺めて行ったけど その位で 人だかりはできなかった。これだけの名作が!!!
一人用豪華ソファーに肘掛に腕を預け座りながら誰にも邪魔されず堪能できる・・・日本ではまずありえません。
この絵、一枚でも持ち込めば美術館に行列が出来て この絵の前は人が群がって 見るのも流れ作業の様な・・・
ほんの数秒から数分になってしまいます。




カラヴァッジョのアモル!!!実物は初めて見たと思いますが この瞳に心奪われるようでした!
写真より原物絵画のこのアモルの瞳は生きています・・・

ガニメディスの誘拐

イオ

ゼウスの節操無さ2作品!こちらも現物は初、ここにあることも知らなかったので見た時の衝撃はなかなかです。

さて・・・飽きた!!!
なんだか空間が・・・閉じ込められた感が、圧迫感が感じるこちらの建物
絶対私はキラキラピカピカ豪華絢爛フランス王朝趣向のタイプの人間だな
ルーヴルは住みついてもいいと思うけど ここはもう帰りたくなる。
マリーアントワネットの肖像画が見つからなかったのでもう一度絵画エリアを一通り見るのだが・・・
ここの美術館は絵画は日本風に2階のエリアしかないようだ。多分。

他は別展示。夜の音楽会の為の集合にはまだまだ時間がある。
しかしウィーンでこの美術館を出てしまうともう他に行く場所も無いし、落ち着ける場所も無いのだ。
この美術館普段18時までなのに この日は木曜で夜間営業で21時くらいなのでいくらでものんびりしようと思っていたが
まさか飽きるとは・・・。

時間を持て余す。回廊にソファーがあるので座ってスマホいじってみたり 地図見て
どこか何か無いかと見てみるが・・・なんだか特に心惹かれる物が無かった。
下準備的な事もしてないし シシィ博物館にこれから行くには時間が・・・ここも夜間営業してないかと調べてみればよかった
と後々思うが 英語ができない自分、ここの国の人とやり取りするのがもう疲れを感じてしまっている。

↑ソファーの裏手側 なんとなく落ち着かない
自分きっと、もっとキラキラゴテゴテした方が好きなんだろうなあ

仕方がないのでまた絵画エリアをさまよい歩き出す
ブリューゲルの冬 をちゃんと撮影するという目的もあった。
私はブリューゲルと言えば「バベルの塔」よりこの絵こそブリューゲル!!!って感じがする。



もういい加減、回廊のソファーにいるのも絵画エリアも飽きたので他の展示を見ることに・・・したが
なんだか館内が暗くて人が少ないのだ。ので、エジプトエリアは避ける。
流石の私もこの状況で一人っきりでミイラ群の中に身を置くとか無理無理無理!
ネコさんのミイラは観たかったけど・・・。

下の階
あくまで私の主観です。批判ではありません。
つまんない!!!
とにかく暗い!!!展示品もなんか・・・あからさまに好みからかけ離れ、暇つぶしと言うより
嫌になった。
たまにこんな船とか
 
なんだかわからないけど 可愛らしい物もあった。

これを写真ん撮るとね・・・シャッター音が響くんですょ、城の奥の奥の方までどこまでも・・・・・・・・・

ほんっっっと、居心地が悪い!!!!こわい!!!!!不気味さしかない!!!

暗いし首だけの虚像のような物か並ぶエリア、自分以外に人に出会うことも滅多に無く貸切のような状態
絵画エリアにいた時でさえ画風の暗さ、絵画の肉質の重みに負けそうになる自分・・・

自分が美術館こんなに嫌がるなんて・・・作品が悪いとかでなく、きっとこの場所は自分に合ってないし
この場も自分を決して歓迎していない!とヒシヒシと感じる。

トイレをしっかり済ませて、土産物コーナーも一応ちゃんと見て 惹かれる物が全く無かったので
美術館を出た。

そんなわけで 最初から重々しさと圧迫感と暗い雰囲気で良い気がしなかったこの美術館はあっと言う間に飽きてしまったが
中では過去日本に来た懐かしい絵画、以前日本で見た物、そうでなく初めて原物を目にした私の心を惹いたお気に入りの絵画との意外な出会いも
あったのでそれ相応にいい思いもした。

ただ居心地が悪く 長居したくない感が常につきまとった。
外に出てしまったので 美術館内にあるベンチやらで暇つぶししようと思うも どこも埋まっている。


時間を持て余して とりあえず あてもなく歩いてみると…

何かある

なんか分からないけど国会議事堂と思い込んで見る


写真だけ撮ったらまた回れ右してきた道を戻っていく
モーツァルトの像のある公園まで戻ることに。
ここは歩行者と自転車の場所が分かれており
うっかり自転車側に入り込んでしまうなんてことが多々あり、歩きにくいったらありゃしない、
本当にやりにくい…


みんながどこかへ入っていくので
何があるのか、ついていったらこんなのが…

さらに奥へ入っていく人がいるが
よくわからないので私は出た…

帰国後に
写真の位置情報を見ると王宮だったらしい…
なら暇つぶしに行けばよかったな

とにかく方向感覚も知識も皆無なこの場所で無駄に動くのも危ないと思い
モーツァルトの像の公園をひたすらめざし、ベンチでひたすらポケモンGOをやる。


ちなみにこのモーツァルト像はポケストップです。ボールも調達できます。

お花がト音記号になってます。赤の花でかわいいです。
ネット画像を見るといろんな色の花で変わるようですがきっと赤が一番素敵だと思います。

この公園も白人があっち側ベンチに沢山いて・・・
中国人たちがたくさんやってきて写真とりまっくたあとは私の周辺に集まってきてしばらくいたけど帰っちゃって・・・
次第に暗くなり、人がいなくなる。
木の陰にちらちらと一人くらい見え隠れする・・・さすがにやばいと思い
人の多いメイン大通りへ行く。
モーツァルトのチョコのお店があり、お土産調達!
白人オッサーンに割り込まれたが 店員さんも気付いてないんだか オサーン先に会計。
今回の国々では並んで待つって習慣があまりない人が多かった←観光客

パリでも私は順番を抜かされることはあったけどパリ人店員はそれを許さなかった。
「ノン!!!」っとビシっと言って先に並んでいた人を優先させていた。
ベルギーもそうだった

その国の特徴が色々とちがって面白いと思った。

あの有名店、カフェのザッハーの場所を確認して行列が出来ているのを確認してからその場を離れて
マックの辺りで座り込んでまたポケモンGOをやる。
ザッハトルテから離れたのは 行列が出来てたら諦めもつくだろうと 見るだけ見て
ああ、行列できてると確認したからだ。やはり少し気になったのだ。


ポケモンをとった場所の情報が得られる様になった!


ついでにポケモンGOは日本は出遅れてヨーロッパの方が先に配信されていたので
ヨーロッパのポケモンは強い!とてもじゃないけど出る幕なし!!


夜のオペラ座

勧誘もすごくて 通るたびに日本語で普通に話しかけてくる。
日本と違うのは中のオペラ上映を外のスクリーンで上演、見れるのだ。
立ち見もできるけど真ん前はいくつか椅子が用意されていて 音楽芸術に関しての取り組み方が日本とは全く違うと実感。


夜のコンサート
沢山の人で混雑、すぐ横が団体中国人いたのでまぎれると大変!
日本人と逸れない様気を付ける。

室内






モーツァルトとシュトラウスが主な演奏となり オペラ歌手やバレエダンサーも現れたのだが私の席からはバレエダンサーはみえず
どん!どん!と着地の音だけが聞こえてくるのでちょっとうるさい・・・
時差的な物も手伝ってか 途中眠くなる。
クラシック音楽聞きながら眠くなるなんて事は今までなかったのだが・・・
それでもモーツァルトはあまり得意ではないのもあったかもしれないが一番の眠気の原因は時差の影響だと思う。
それでも昨年よりはマシ。
去年は現地で夕方5時になるともうベットに突っ伏していた(ほぼ自由行動だったから余計に)
夢見心地の様な こんな所で寝れないと言う緊張感もあるような。

こんな感じでウィーンは好きな人には虜にさせる・・・モーツァルトグッズ充実した場所。
少し重苦しさも感じるゴシック的なそんな印象でした。人も建物も芸術も。

私はもっと派手に華やいだ豪華絢爛フランス様式、色彩豊かなロココ調芸術のフランスが好きです。
音楽もショパン、リストなどロマン派、ロシアの壮大な音楽 シベリウスやラフマニノフなどを好むので
そう考えるとウィーンタイプではないのだと一人納得する自分。ロシアの宮殿、美術も目も覚めるような多色の色彩と目もくらむきらびやかな華美傾向にありますもんね。

でも今回ウィーン訪れてよかったです。

一応、批判っぽく感じられそうですがウィーンは自分に合わなかったと言うだけで批判しているわけではありません。

ウィーンは数回目、去年も来た
なんて方が多くいらしたので
それだけ魅力の場所なのです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。