色々お散歩

ヨーロッパ好き乙女趣味な 旅写真・日常ブログです

金田一シリーズ「幽霊男」

2015年08月31日 22時10分34秒 | 


これは「悪魔が来りて笛を吹く」の次に読んだのだが…
ここに来て当たり外れがあるとわかるようになってきた。

「悪魔が来りて~」が陰った華や気高さを香る
悪魔の影が音楽と共にミステリアスに蠢く世界美…とすると

特に惹きつけられる美も雰囲気も無い。
同じことを思ったのは
「悪魔の寵児」「夜歩く」だ。

だが「夜歩く」はこれはこれでまたちょっと独特の世界があり、特に岡山だかよ田舎に移動してからは雰囲気が出る。
そしてまさかのどんでん返し。

だからまだいいが…
「幽霊男」も「悪魔の寵児」も東京が舞台でどこかの旧家でもない、由緒ある家などでもないが
それでも若干「悪魔の寵児」は被害者が美しい人妻と愛人達と豪華な美女軍団。

対して「幽霊男」は特別顔が美しいというわけではない←体は別として
いかがわしい事をやるヌード提供の女達なのだ。
女と言うよりその異様な殺害背景、犯人の狂気変態趣味の方が際立つ。

そして
悪魔の寵児
幽霊男
よく似ている。歴史、品、雰囲気、美より
肉体的欲と狂気のみで少々品がない。

批判ではないが
幻想香る世界観の八ツ墓村

格式高い上品な描き方の悪魔が来りて笛を吹く

親子愛、母親と娘の愛情が切なく悲しい
やりきれない悲しい作品の悪魔の手毬唄と犬神家の一族

そう言った面々と比べるとやはり物語そのものの品に魅せられる…という感覚はないが読み物としてつまらないと言うわけではない。

ただ、悪魔の寵児とよく似ている。
似ているが、悪魔の寵児は何がそうさせたのか。
誰が悪魔にしたのか。犯人そのものを直接責められない。夜歩くも似たようなところがある。
何が犯人をそこまで追い立てたのか。

が!この幽霊男は最初から殺害犯が糞だったりする。
こちらの方が悪魔の寵児にピッタリだと思った。

マリーアントワネット・運命の24時間

2015年08月31日 21時54分29秒 | 

パリ旅行に行くので
またベルばら好きとしては
ベルばらゆかりの地をちょっと無理ない程度に巡ってみたい
なんて考えている

そこで気分を盛り上げる為に好きな作家さん、
中野京子さんのこの本を。

やはりこの方の本は面白い!
新しい発見もたくさんあり
良い知識を増やしてくれる。

とは言え、事実のヴァレンヌ逃亡事件の事なので
どういうストーリーか、とか
感想となると困ってしまう

そのまんま、ヴァレンヌ逃亡事件だ。
これを読んだ後にベルばらのヴァレンヌ逃亡事件のあたりを読み返すと
よりわかりやすい。

ただ、ベルばらにしても、フランス革命やその当時の知識がまるでない人がいきなり読んだら同じように楽しめるか?と言ったら…

どうなのだろう?
はやり予備知識があっての本なのかもしれない。
ただベルばら好きな方なら大丈夫な内容。
ラファイエット侯は名前くらいしか登場しなかったが
フェルゼンやブイエ将軍
王党派、ジャコバン派(出てこないけどベルばら的にロベスピエールやサンジュストがジャコバン派)テュイルリー宮殿、ヴァレンヌ、ドルーエなど
馴染みのある、あるいは聞き覚えのある名所が沢山。

そもそも
この本は表紙からしてマニアックだ。
1785年に、王妃マリーアントワネットお気に入りの女流画家、ヴィジェ・ルブランが描いた王妃の肖像画

サロンに出展するも、麦わら帽子に簡素なモスリンドレスが不評で王妃らしくないと外された物。
その代わりに描かれた青いドレスに薔薇を持つ肖像画はマリーアントワネットの肖像画で一番有名になった物。

ずっと金田一耕助シリーズを続け読みだったので久々に別ジャンル。
とても面白かった。

先ほども書いたように
全く何も知識のない方が読むと
理解できない部分も多いかもしれない。

しかし…この運命はなんとも言いがたいものがある。

金田一シリーズ・悪魔が来たりて笛を吹く

2015年08月31日 21時51分45秒 | 


悪魔が来りて笛を吹く

読みました。
素晴らしいっ!!

す…好きです。付き合ってください!←本に告白かよ

横溝正史作を立て続けに読んでいると
だんだん世間で言われるような
当たり外れがある…と言うのがわかってきます。

「八ツ墓村」も、とても良かったです
岡山の田舎の大きな旧家や双子の老婆の居る描写がミステリアスで
より幻想的な描かれ方をして…。

こちら、「悪魔が来りて笛を吹く」は最初の舞台は東京。斜陽族…戦後間もない昭和22年
貴族階級の廃止となるその前直後辺りがストーリーの始まりとなり

伯爵、子爵と言った身分の人々が織りなす物語。
没落貴族ってやつですね。
子供ながらに裕福なバブル時代とその崩壊の痛手をよーっく身を以て経験した私、なんとなくわかります。←違うだろ

(あ、でもウチも没落貴族ですよ!
財産こそうまく残したものの、私の祖父がものすごい浪費ぶりで、実質そこで全て終わった感じです)

華やかさと翳りのあるこの世界観がとても良かった。そしてフルートの曲が文章からは聞き取れない、これが気になってい仕方がなかった。


東京と、もう一つの舞台が
兵庫、淡路方面に出向いている。


淡路島のあたりに大きな橋がかかっているけれど、当然戦後のあの頃はその橋がないので
船で渡る描写などが見られた。

これも今の時代の人間には新鮮味があり良い、

物語は
この没落上流階級の家系に起こる連続殺人事件。
複雑な因果関係。

銀座の天銀堂(宝石店の名前。とても平成を生きる我々からはビックリするネーミングだがこれが昭和22年では当たり前とされたのだろう)

椿元子爵の失踪、そして自殺

悪魔が来りて笛を吹く

椿元子爵の屋敷に住む
椿元子爵の妻あきこ(どこか変な愛欲に溺れる美女)
一人娘の 美禰子(19歳)
椿家の屋敷は戦災を免れている

ここで焼け出された
あきこの兄一家、あきこの叔父である伯爵と妾の菊江と言う美女

これらが集まって暮らしている

自殺した…と思われる椿子爵が実は生きていて笛を吹き復讐に舞い戻ってきたかのような描写が
なんともダークファンタジーで良い。

主人公は金田一耕介。
でも他にヒロイン級、メインに描かれるとすれば美禰子。
19歳のこの元子爵令嬢だが
私が読んできた横溝作品のヒロイン格としてはかなり珍しいタイプの女性。

他作品のヒロインやその他の女性は
絶世の美女や…とにかく絶世とは行かなくても美女が多い。

ヒロインともなれば絶対。
しかしこの物語のヒロイン
元子爵令嬢と申し分のない身分だった19歳の美禰子は、ななんと!!
不美人なのだ!!!
イカツイらしい。19歳の少女が!子爵令嬢が!

その母親は横溝作品の定番と言える妖艶な美女。
また美禰子の母の叔父さんに当たる伯爵の若い愛人、菊江も美人。
召使いポジションの女性さえ美禰子よりは容姿がいいと。
そんな美しくない19歳の令嬢がヒロイン格という前代未聞の横溝作品(わたしが読んできた中では)
しかし、美禰子、強いっ!!!
強すぎる!!!

芯の強い美女ヒロインは今までにも登場している。が、彼女らは良い男性が現れ守られたり…やはりお姫様格なのだ。
王子様に守ってもらえるのだ。

しかし、美禰子には何もない。
親戚の母の叔父や母の兄などの家族に乗っ取られるように敷地内に住まれ
優しかった父は自殺し
母は色狂い(定番)
貴族階級も戦後、GHQにより剥奪。

そして起こる殺人事件…傲慢な親戚…
彼女の顔の美しくないと言う描写が沢山出てくるが
私は内面から、芯から強く美しいと思った美禰子。
言葉使いから元子爵令嬢としての誇りと気高さ、そして不安に押しつぶされそうなこの連続殺人事件の中で気を強く持とうとする意志の強さ。
本当に素敵っ!!!
彼女の気持ちは本当に押しつぶされそうだったと思う。
その連続殺人事件に見え隠れする父の影。
父の作曲し演奏したフルート、「悪魔が来りて笛を吹く」が流れ、父によく似た姿が度々目撃され、美禰子自身もそれを見ている。

どんな気持ちだっただろう…。

最後はさらなる追い討ちのように周りの命が奪われていくが、彼女を守ってくれる者は居ない。
それでもイトコや叔母を励まし、強く生きようとする心。

彼女自身が男の様に強かった。

一方で金田一耕助、こちらはこの作品では最初から出てくるのでファンも楽しめると思う。

東京と神戸やらの方で事件が起きるため
等々力警部と磯川警部とで両方出てくるのだ。

いっぺんに出られるとどっちがどっちだか混乱してくる
いつもは片方に偏ってるのにぃっ!!

なんて思いながら読んだものだが

やはり横溝正史最高傑作と言われるだけの作品だ。
八ツ墓村もまた同じ。
悪魔の手毬唄はDVDでしか見てないけれどあの作品も大変良かった!



スイカとマニキュア

2015年08月31日 01時45分54秒 | 日記

8/30日曜日

ここ数日、関東は涼しいです。
昼間21度…肌寒いとも言える。
しかし、東京周辺の地域だけで
大阪や新潟は相変わらず30度超えているそうな。

そんな日曜日
可愛らしいパッケージにつられて購入したチーズフォンデュ。

作ってみる。


日本人向けの味で美味しい!!

今日は友達がスイカを持ってきてくれました
ありがとうーーー!!!いつも!!!


夏の香りがする

可愛い雑貨屋さんなどに連れて行ってもらい
サングラス購入
ヨーロッパの紫外線を0.1%ほど防ぐために←何この数値!
もちろん本当は顔隠しが目的なのでそれでいいのです!

友達が買ったマニキュアをつけてくれました。
運悪く、ちょうど爪を切ってしまったところだったのですが…


それでも見応えある仕上がり!!
切った爪も長く見栄えのする仕上がりっ!!


お友達は前回はゴーヤを沢山くれました!これが大好きで!!!お母さんが作っているとの事。すごいっ!!!


カエルのお食事

2015年08月26日 01時02分27秒 | 日記
カエルの食事写真があります。

苦手な方はお帰りください。

いきなり急に寒くなり秋めいてきた。

流石は北欧関東!
夜もう寒い!!

さて、新潟のいとこから
癒される写真が送られてきました。

イトコの住む家、庭には小さい緑のカエルが沢山いるのです。

アマガエルと呼んでますが
正式名称は知りません。

私の住む場所ではかなり珍しいものです。

苦手な人は苦手かもしれませんが

小さい緑の、カエルがおっきな目をして
ぴょんと跳ねるのは面白いです。
可愛くて癒されます。

これがイトコの家ではよく夏場、窓に白いお腹くっつけて張り付いています。

なんとも可愛いのですが
イトコから
張り付いているカエルの動画が送られてきまして。

飛んでる虫を一瞬でパクっ!と。

その動画から静止画を撮影してみました。

アマガエルなんて、そうそう見られないわ!
なんて方は
生物の神秘を…!

以下、カエルの写真



















夜毎、食事をしているらしい
この方はマイケルと名付けられているらしい


お!!口元がふくらんだ?


ベロが出て!?


!!!!



これから新潟は寒い寒い冬!
沢山食べて沢山太って春までおやすみなさい!!

いいなぁ、冬場、冬眠…
羨ましいっ!!!