死相学探偵
買ったのはたまたま偶然で。
友達が 「欲しい漫画があるんだがマイナーなのか古本屋にはどこにもない」と。
だからそこのツタヤに探しに行きたい
という事で
一緒に探し、ないことが判明。
しかし田舎の書店ってのは横にだだっ広くて人が少ないので自由気ままにいつまでも眺めてられるのが良い!
田舎の本屋好きかも!!
なんて田舎の人から蹴り入れられそうなことを思いつつ
漫画コーナーから離れて楽譜コーナーと小説コーナーへ。
田舎の書店の悪い部分、人気ジャンル以外は種類が少ない。
まぁ言ってたらきりがないので
なんかわからないけど 小説コーナーで
面白そうなのがないかと探す。
私の好みはサスペンスもの。推理小説とか言うんだろうか。
自分は推理しない。
ただ推理ものは展開が早く テンポ良く進んでいくので 単純にそこが読みやすく気に入っているのだと思われる。
逆にエッセイ、恋愛小説は苦手。
そもそも恋愛ものは好まない←ほら、女の子らしさが無いから!自分。
なんてやってるうちに
たまたま偶然目に入ったのがこの
死相学探偵シリーズ。
表紙は黒髪のお兄さんと猫ちゃんのみで
5冊ほど出ていたが
かなり推しの様で
数カ所に纏められて 目につきやすく置かれていた。
私はCD(ピアノ曲)や本など 予備知識もなく
表紙買いなどで買ったものは大抵が外れで
好みでは無いものがほとんど。
そんなわけで2冊ほど迷ったが
片方は1500円。これ、面白くなかったらお金がもったい無い!
死相学探偵の方は半額以下なので
面白くなくても痛手は負わない。
という事で
死相学ってなんだ!?小難しいのか?
と思いつつも表紙に惹かれて表紙買い。
とりあえず最初の一巻だけ。
「十三の呪」
これがまさかのハマり様!
面白いっっっ(((o(*゚▽゚*)o)))!!!!!!
夜中1人で読んだけど怖いと思った。
犯人に行き着く前に 読者の視線を他に惹きつけるのが上手い!
犯人は 横溝正史の金田一シリーズ「夜歩く」程にビックリ!
主人公の探偵、ぶっきらぼうな俊一郎と祖母のやりとりが何とも面白くて笑える。
一巻が読み終わると もう早く2巻が読みたくて
会社帰りに駅前の書店に行こうとすると
その書店がなくなっていた!!!!!!
何故今まで気づかなかった!?
いや、本当に無くなってたのか?
夏休みボケしてただけじゃ?
或いは霊のしわざか!?←どんな霊だよ
猫ちゃんの「僕にゃん」は1番最後に現れた!
鯖虎猫という。
初めて知りましたぜ。
調べるとキジ虎猫と鯖虎猫がいるんですね。
勉強になりました。
忘れない様に気をつけてないと…最近の物忘れはもう痴呆症の老人のレベルに達しつつありますからねワタクシ。
簡単感想
主人公の俊一郎は死相が見えるという特殊能力のせいで幼少期が過酷なだけあって仕方が無いが
探偵を始める際のあのコミュニケーション能力の低さが…かなり…大変ダァ!!!!
((((;゚Д゚)))))))
いきなり 第一号の初めてのお客さん、「さやか」に
「帰ってくれませんか」
しかもこのセリフが毎回パターンとなって
さやか も慣れちゃうと言う…( ;´Д`)
この一作目の入谷家連続怪死事件の
入谷家の人々の個性が何とも面白い。
俊一郎がぜんぜんしゃべらないで
かーなーり、とっつきにくい、人によってはかなり嫌なタイプだろう
依頼人が 「さやか」だったからいいものの…
ツンケンして黙々と調べる俊一郎の頭は
入谷家の人々全員に死相が見える(消さない限りは確実に死ぬ それが形となって見える。原因、死因などは不明、それを探る探偵だ)
が、依頼人である「さやか」だけ助ければ自分の仕事はそれでいい。
と言うのが この時の仕事第一回目の俊一郎。
ここで警察の介入があり
曲矢刑事が出てくる。
正直 俊一郎が黙っちゃう超無愛想人間の為
曲矢刑事と俊一郎の間もなんか嫌〜〜な感じで
ジメっとしたような 懐疑的な雰囲気で
言葉もさほど交わせない為
余計に嫌なムードがただよっていた。
この刑事は 金田一耕助に出てくる刑事のように
俊一郎を慕うようになるのか、あるいは嫌味課長的な存在で今後も出てくるのか…
俊一郎目線でのお話なので
第一印象の曲矢刑事はかなり嫌な感じの人と感じました(今はすごく好きですよ!!)
でも本当は登場人物側から客観的に見た場合
1番嫌な印象与えるのは俊一郎だろうな この時は。
呪術に関しても何とも先が読めず面白かった。
死ぬ順番が途中でわかり
特に徐々に死が迫ってくる
きっと明日…なんて所はドキドキした!
無愛想極まりない俊一郎が 真逆の面白い祖母とも電話で会話するあたりは ギャップに笑える。
事件背景にどす黒いものを感じさせつつも
面白く読める作品でしたo(^▽^)o