昨日 階段登りして足腰を少しばかり訓練した。
朝7時 登山支度してゆっくりと自宅を出た。
小田急新宿駅 8時50分発急行小田原行に乗車。
10時40分鶴巻温泉駅下車。
コインロッカーに、プレゼント品を預ける。
改札口で兄は待っていた。
駅前コンビニでワイン、他のツマミを買う。
弘法山に向かって歩き出す。
取りつきは急登の山道。
冷え冷えとした樹林の山道に
足腰は硬く一歩の踏み出しは
寒気でエンジンが滑らかに動かない車のようだ。
2時間程、上り下りをして
ミカン畑の斜面に出る。
山道にミカン 野菜即売をする農家。

ミカン タラの芽を買う。
12時50分権現山に着く。

少し下った処に、水飲み場とトイレがある。
相模湾を見下ろせるテーブル、ベンチがある。

ここで、兄が自宅で半調理した肴を広げる。
簡易コンロに鍋かける。


肉類、野菜等の具材を放り込む。
冬場は、肉類も数時間は腐敗することはない。
丹沢弘法山野外飲食1
去年クリスマスには、兄が体調不良のため
独りぼっちクリスマスハイキングをした。
めん羊の里で冷風吹きすさぶベランダでジンギスカン料理
ワイン 日本酒を飲んだ。
丹沢弘法山極寒野外飲食2
本日はTV天気予報では、関東地方は
極寒予報である。
簡易バーナーで煮炊きするが
体を暖めるのは無理。
通り過ぎるハイカーは、二人の老人が
吹き曝しの野外で飲み食べるのを
戸惑いと驚きで横目で見やる。
74歳 72歳の爺さんは
高校生時代から山登りしているので
奇異とは思っていない。
これも、野外飲食 登山なのだ。
山登りは、けして楽しき、愉快ではない。
一種の自虐的行動によって
自己の精神を燃焼させ 気持ちを昇華させるのだ。
下界での様々なシラガミを断ち切り
下山後、疲労を悦として眠りに入るのだ。
1時間経過すると、冷気は衣服、肉 骨を浸して
内蔵、脳にまで入る。
ワインも焼酎もグイグイ胃袋を通り
腸まで落ちてくるが酔いがない。
スマホ撮影だが
湘南の海に浮かぶ江の島がくっきりと見え
白い灯台も鮮明。

高校生活を過ごした湘南の海。
56年前の青春無頼。
みんな何処に行っただろうか?
16時 飲み干し片付けをする。
すると 突然 兄が草地にひっくり返る。
目が回ると言う。
そのまま、動かさず
様子を見る。
数分して落ち着きを取り戻したので
腕を持ち引き上げる。
再び倒れる。
ベンチに寄りかかせる。
冷えとアルコールが脳に回り出したのだ。
兄の腕を抱え山道を下る。
夕闇が迫る。

万事休す。
スマホで友人を呼び出す。
友人は秦野に住んでいるが
今日は、子供野球大会の世話で忙しいはずだ。
電話に出た友人に状況を伝える。
車で迎えに来ると言う。
冨士見の湯方向に支えながら歩く。

既に山間は黒紫に染まり
秦野盆地の家々は明かりが灯る。

ホンダの軽自動車が上がって来る。
私達の前で止まる。
友人だ。
車に乗り込み秦野駅に向かう。
車内は暖かい。
兄は、暖気で落ち着いたようだ。
18時 秦野駅着。
友人に電話した時、野球大会の片付けをして
用具を車に積み込んでいた。
用具を下し急遽向かったのだ。
高校生時代の友人に感謝。
18時 秦野駅着
鶴巻温泉駅下車して、構内コインロッカーに預けた
お土産品を兄に渡す。
アルコールが脳内に溜まっていたが
発散したようだ。
兄の住まいは鶴巻温泉なので徒歩で帰る。
私は友人がくれた株主優待券切符で新宿駅に向かう。

20時半自宅着。
どっぷり 風呂に浸かり
そして 日本酒を飲んで
バタンと寝た。
翌朝8時 友人から電話。
「兄貴は大丈夫か」
お礼を述べる。
8時50分
兄から電話。
「何処にいるか」?
間違い電話だ。
11日は 教員時代の仲間とハイキング後
八王子で飲み会。
老人は元気だ。
2時間かけて桜上水事務所では無給で仕事
片道3時間かけて山登りするのも
心身を萎えさせないようにするため。
気力意欲が失われた時が人生の引退だ。
この山登りについて
兄貴のブログ
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