6月20日(水)夕方 5時過ぎ、窓辺から神田川を見ると
カルガモ親子が隅田川に向かっていた。
前夜の嵐で神田川は水量が増し黄色の汚泥交じりだった。
避難と餌を求めて下ってきたのだろうか
親ガモを先頭に7羽のコガモが後ろに連なり尾のように見えた。
最後の一羽だけが少し離れていた。
対岸のテラスにカルガモ親子は上がり、親ガモにコガモは寄り添った。
足に傷しているコガモを親ガモはじっと見詰めていた。
夕闇になると親ガモを先頭にコガモ達も後に続き隅田川に向かった。
傷ついた一羽がテラスに残され悲しい鳴き声をあげていた。
翌朝、テラスには傷ついた一羽もいなかった。
親ガモにとってコガモに餌を与えなれば餓死させてしまう
6羽のコガモの命を守るため、致し方ない決断だったのだろう。
その光景を見詰めていた弊社のマドンナは母性本能なのだろう
目を真っ赤にして助けてあげられない悲しさにうつむいた。
大都会の片隅で自然界の生死を分かたなければならない出来事。
明日はどうなる?
誰も分からない。