2月27日(金)
渋谷スクランブル交差点に立ったのは17時44分。
先週はこの時間は陽が落ちていたが黄昏のスクランブル交差点。
もう春なのだ。
センター街を抜け、松涛の閑静な邸宅外を通り
山手通りを左折して病院に入った。
お袋は目覚めていた。
私を見て
「良かった 良かった」とくぐもった声を発した。
口元に溜まった唾液を拭き取る。
ふっくらした顔立ちのお袋なのだが
90歳の顔はかなり小さくなり皺の刻みが多くなった。
暫くすると、眠り薬が効いたのかまどろむ。
弟夫婦がやって来た。
お袋の目が輝く。
大学病院の副院長である義妹が言った。
「先週は体温が高く心配したが元気になった」。
「好きな民謡を聴いて、両腕を民謡に合わせて動かした。
心臓も強くしっかりしている。
義妹は鼻と喉の吸引してあげる。
19時半 お袋に帰ると言う。
「ありがとう」
道玄坂を歩き銀座線に乗車。
21時 船橋駅に着いた。
自宅に直帰するか迷ったが
娘は今夜、飲み会があるので遅い。
昨晩も午前1時帰宅
今夜も0時を回るだろう。
いつもの居酒屋に入った。
オジサン達で満席。
店員が「トイレの横の席でいいですか」?
「いいよ」
渋谷で飲食するのはしんどくなった。
後は歩いて帰宅するだけ。