青空に綿雲が貼りつき
陽光の下、噴水が浮き上がり
大車輪が面舵一杯 回る。
一瞬の静止画。
陽光の下、噴水が浮き上がり
大車輪が面舵一杯 回る。
一瞬の静止画。
葛西臨海公園噴水
午前11時 噴水広場でジジババは待つ。
息子はクロスバイク
孫娘が自転車
手を挙げる。
孫娘はババに駆け寄る。
ババは抱擁する。
開き始めたピンクの並木道を
ステップで向かう孫娘。
葛西臨海公園1
ジジはリュックに缶ビール、冷酒、総菜を詰めて後を追う。
なだらかな丘にシートを拡げた。
保冷箱からお弁当を取り出す。
生缶を取り出す。
揺られてしまったビール泡が噴き出す。
一気に口を拡げ飲む。
孫娘ははしゃぎ
微笑みで私達は見詰める。
中高大とテニスをしていた息子と
バトミントンをする。
飛び岩遊び。
フリスビー。
海風を遮る緑葉の樹林
広場は安全な都立公園。
お隣の舞浜駅はディズニーランド。
春休みの子供達が、自然と戯れ
幼児の歓声は樹間の小鳥の囀りを消す。
点在するシート、テント
見守る家族の目は
言葉に表し切れない優しさだ。
昼間の酔いでシートに横たわり
行き交う家族連れの眺める。
幼児の手からシャボン玉が青空に向かう。
ピンクの花びらが一つ落ちる
こみあげる感情は
早送りのスライド写真が展開。
たどり着いた76年の波乱万丈。
郷愁に浸る。
午後4時 燦々と降り注ぐ陽光
改札口でお別れの手振り。
またね!
葛西臨海公園駅噴水