きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

休日のハト

2017-12-02 08:12:44 | シンクロニシティー
 休日に昼飯を食っていたらハトが来た。
玄関の前で(ハト)「ジッ」 こっちを見ている。
どうしたのか。
あまり逃げる様子もないがウロウロしている。
ちらっと見ると壁際の細い日陰でそっと身を休めたりして
(きの)「も、もしかして具合が悪いのではっ!?」 
 
 よく観察してみると足に識別票のようなものが付いている。
(きの)「レース鳩だ!」 だから人を怖がらないのか。
なるほど。
近所に野生のものも群れているが、ボーボー鳴くばかりで近寄ってこようとはしないからな。
 
 レース鳩ならどこか遠くから飛んできたのでは?
鳥は飛ぶために極力省エネ化して腸が短いと聞く。
(きの)「これは燃料切れと見た。バララッ」 
冷蔵庫にあった健康もち麦を、豆まきのように撒いても動かない。
後で陰から見ていると細々とついばんではいるが、
次に見た時には地面に腹をつけぺったり座り込んでいた!
もうダメだ(絶望)!!
 
 これは全日本レース鳩協会に電話しなければ。
番号を検索し(きの)「もしもし!どうしたらいいのかっ。
この近所にはガラの悪い猫が大勢居るんだぞ」 
何の自慢にもならない。
(協会)「つかまえてください」 
(きの)「えぇ!どうやって?うちは代々猫派で、生きた鳥の扱いはよくわからない」 
本当にわからないんだ!
(協会)「そうしたら足輪の番号を読んでください。」 
番号? 
 
 見たら姿が消えていた。
玄関の前は行き止まりで、外までの道は見えていたから、
歩いて出て行ったとは思えない。
そうすると飛んだのか。
 
飛べたのか。
 
(きの)「だって、ぐったり座り込んでたから、もう最期かと思って。」 
野生の猫さんが人前であのような姿になったら、もうおしまいだ。
(娘)「あ~喰った喰った。ゲフッてとこじゃないの?」 
満腹で寝てただけか・・・。
 
 
 数日後、図書館で3月のライオン7巻を見つけたので借りてきた。
目つきの鋭いスキンヘッドの棋士がレース鳩を飼っていた。
そのうち1羽が帰ってこないので打ちひしがれている。
ケガしたんじゃないのかとか、カラスにおそわれたんじゃないかとか、
考え込んで黒い雲に飲まれたようになってる。
 
 このタイミングでハトの話ィ?と思ったけど、
あのハトも、そういう内の1匹だったのか。
帰ったら飼い主はあのように喜んだかなと思うと、貴重なもち麦を提供した甲斐があったかもしれない。
それにしても、ハト飼いの皆さんGPSでも付ければ?
 
これが問題のビジター↓
  

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