きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

『闇狩り師』を久しぶりに読んでみた

2017-07-15 13:15:38 | 書評
 身長2mのアグレッシブな陰陽師みたいな話。
拳法もできる上に霊感もあって、それで仙人なんだって(どんな人間だよ)。
表紙の絵が・・・ちょっと目が光ってるお姉ちゃんとか、
唇からキバが生えてたりする人いるけど、まぁ気にしない。
 
80年代に読んだけど、楽しかった。
 
たまに道徳が、この話どうなってるの?みたいなところもあったけど、
これはこれでいいのかな??
 
例えば:
①冒頭から、金持ちジジィの依頼で調べているうちに、
そいつら親子は実は極悪人だったということが判明。
主人公の大男が「そいつは俺がコロス」と言い出し、えぇ!?依頼人では?
 
②企業を脅していた奴がいて、よく聞いてみたら、
知人が自然を愛して環境省に入ったところ、
政治的な圧力で自然を壊す算段ばかりさせられたという話を聞き、
義憤にかられて開発中止を要請する脅迫をしていたと判明。
それじゃ仕方ないね、ということで、主人公みずから企業に出向き、
ぶんどってきた口止め料を依頼人とみんなで山分け。
開発も中止でめでたし、めでたし。
 
全編この流れなのか。
個人的にはこれでいいと思うが、最後羅生門みたいになってるゾ。
 
 
 それと、一番肝心?なのが小さい黒の猫又を飼っているということだ。いいなぁ。
そのネコちゃんの好物は魑魅魍魎的なものなんだってさ。
いつも一緒に連れ歩いて食べさせてる。
ちょっと黒っぽいけど、今で言ったらポケモンみたいなものかな。
夜も一緒に眠るんだろうね、その猫ちゃんと。ひたすらうらやましい。
 
主人公も、闇の中にあっては朗らかないい奴だし。良い話だ。うんうん。
 
ただね、いくら急いで依頼人の女の人を助けに駆けつけて来たからって、
2mの大男が、夜に上半身裸で猫連れて都会の公園に現れたら、
怪しいと思う。
 
 
次は、ダーティー・ペアを読もうっと。ムギちゃん❤
 
 

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