人は皆 権威にすがる 病気まで
4年先には 決着の時 By kinukototadao
○ 医療機関での診断で見落とされている「アルツハイマー型知症」の本当の意味での「早期段階」
わが国では、「アルツハイマー型認知症」の患者数が、400万人を超えるところまで来ていると言われています。但し、この数値は、厚労省の発表数値を私たちのデータ基準に引き直した数値です。私たちのデータでは、「アルツハイマー型認知症」を発病している人達は、様々な種類がある認知症を発病している人達の90%以上を占めることになるからです。その根拠は、脳血管性認知症を発病していると診断されている人達の80%は、「アルツハイマー型認知症」なのに脳血管性認知症と誤診されているからです(その詳細な主張と根拠については、ここを「クリック」してください)。
厚労省が認知症を発病していると発表している人達の人数には、私たちの区分で言う回復させることが可能な早期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の段階にある人達の人数は、その対象に含まれていないことに注意が必要です。認知症の専門家とされる人達は、後述するように、回復させることが困難な末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階の症状が出てくるようにならないと、「アルツハイマー型認知症」とは診断しないからです。なお、事のついでにもう一つの問題点を指摘しておくと、私たちのデータによると、「小ボケ」と「中ボケ」とを併せた数は、「大ボケ」の数の4倍にも上るのです。「脳のリハビリ」によって「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)を含む脳の機能を正常なレベルに回復させることが可能な本当の意味での早期の段階にある「アルツハイマー型認知症」を発病している人達が、単に「不活発病」とか言う名前だけを冠せられていたり、或いは物忘れなどを主たる症状とする単なる「老化現象」と間違われていて、放置されたままになっているのです。
発病の予防対策も、早期の段階で見つけて回復させるために不可欠の「脳のリハビリ」も実施されないままに放置されている現状では、今日もまた、「アルツハイマー型認知症」を発病する人達が日本全国、いたるところで出現してきていて、且つ「小ボケ」は中ボケへ、「中ボケ」は「大ボケ」へとその症状の重症化が進行しているのです。
○ CTやMRIでは、本当の意味での「早期診断」は無理なのです
「アルツハイマー型」認知症の専門家とされる医師達がCTやMRIによる診断を「早期診断」と銘打って勧誘しているのは、「小ボケ」や「中ボケ」の段階での発見とそれに対する回復の為の治療のことではなくて、回復させることが困難な段階である「大ボケ」の段階で見つけることを言っているのです。回復させることが困難な末期の段階で見つけることに何の意味があるというのでしょうか。早期の段階を判定する上で最も肝心で必要不可欠な「前頭葉」の機能とその機能レベルに目を向けることをしないで(或いは、そのことを知らないか、又は必要な「手技」を持たないで)、脳の委縮の程度とか「前頭葉」が構造的に無いマウスの記憶に関わる行動等に目を向けていたり、或いは、原因ではなくて結果(副産物)でしかない、アミロイドベータの蓄積による老人斑の発現とか、タウ蛋白の蓄積による神経原線維変化の発現等ばかりに目を向けている限り、回復させることが可能な本当の意味での早期の段階、特に「軽度認知症」(小ボケ)を見つけることはできないのです。「軽度認知障害」(MCI)等と言う概念を持ち出してきたところで、「前頭葉」を含む脳の機能レベルと言う視点が全くなくて、且つそのアウト・プットであるにも拘わらずそのこととの関係についても関心や視点が無くて、単に「症状」をあれこれと雑多に取り上げるだけでは、更には「記憶の障害」の症状が中核となるのであっては、客観的な基準とは言い難く、診断に活用する医師の恣意的な判定に終わってしまうことを問題提起しておきたいのです。
○ 東日本大震災の被災地の「高齢者」達の間に起きていること
「東日本大震災」の被災地の「高齢者」たちの間に現に起きていて、且つ進行している未曽有の大問題が、未だに放置されたままで見過ごされているのです。この先、3~4年後には大騒ぎになり、日本全国を騒然とさせる程の大問題なのに、専門家とされる人達から見過ごされたままになっているのです。マスコミは、認知症の専門家とされる人達の考えに沿った取材や報道をします。従って、「東日本大震災」の被災地の高齢者の人達の間に、「アルツハイマー型認知症」を発病する人たちが未曽有の規模で発現していて、且つその重症化が進行している(「小ボケ」の発症、「小ボケ」から「中ボケ」段階への進行及び「中ボケ」から「大ボケ」段階への進行)はずなのですが、そうした報道には残念ながらお目にかかることができないでいるのです。被災地の実態調査が開始されたとの報道にも未だに接することができていないのです(ここを「クリック」してください)。
○ 「アルツハイマー型認知症」の発病と症状の段階的進行
「アルツハイマー型認知症」の発病の原因は、「前頭葉」を含む脳の「加齢に伴う機能の老化」(私たちの命名になる「正常老化」)と言う要素(言い換えると、60歳を超える年齢の「高齢者」であること)を発病の「第一の要件」とし並びに「生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標となるものもない」というナイナイ尽くしの「単調な生活」が日々継続されるその「生活習慣」の下で、使われる機会が極端に少ないことに起因する「脳の廃用性」の機能低下を発病の「第二の要件」として、第一の要件と第二の要件とが同時に充足されることが直接の原因となって起きてくる「脳機能の加速度的な低下」にあるのです。すなわち、「アルツハイマー型認知症」は、高齢者の脳の使い方という生活習慣が原因の病気、廃用症候群に属する「生活習慣病」であるというのが私たちの主張なのです。
従って「アルツハイマー型認知症」の症状は、「前頭葉」を含む脳の機能レベルがそのまま「認知症の症状」として発現してくることが極めて重要な特徴となるのです。そのため、「前頭葉」を含む脳の機能レベルが更に低下していくにつれて、その症状も重症化していくという特徴があるのです(「アルツハイマー型認知症」の段階的症状については、ここを「クリック」してください )。
○ 「前頭葉」が脳の機能として構造的に存在しないマウスを使って何が分かるというのか
一部の学者達が主張しているような(それらの主張は、原因と結果としての因果関係の証明も出来ずにいる、単なる「仮説」に過ぎないのですが)「アミロイド・ベータ」の蓄積量、又は「タウ蛋白」の蓄積量、或いは「脳の委縮」の進行の度合いに応じて、「アルツハイマー型認知症」を発病し並びにその症状が重症化していく訳ではないのです。日経新聞の記事(以下、『 』部分に引用)によると、STAP細胞問題で有名になったあの『理化学研究所で立ち上げられたとされる、「アルツハイマー型認知症」の早期段階の発見に関わる技術の開発を目的とした新規のベンチャー企業』の業務に従事する研究者達も、もしも「アミロイドベータ説」に依拠しているのであれば、何時までこんな仮説にしがみついているのか、時間と費用と研究者達人材の無駄遣いにならないのかと言いたいのです。アミロイドベータの蓄積と老人斑の沈着との間に因果関係はあっても、「アルツハイマー型認知症」の発病との間には因果関係は無いからです。
何故なら、以下に述べるように、脳のリハビリ(「前頭葉」を含む脳を活性化させる生活習慣の構築と実践)によって、「小ボケ」の段階であれば正常なレベルに「前頭葉」を含む脳の機能を回復させることが容易であるし、「中ボケ」の段階であっても正常なレベルに「前頭葉」を含む脳の機能を回復させることが未だ可能だからです(その詳細については、ここを「クリック」してください)。回復させることが困難とされているのは、末期の段階である「大ボケ」の段階で見つけているからだということに早く気付いて欲しいのです。更に言うと、「学習効果」を判定するにも、或いは「記憶の障害」の進行又は回復を判定するにも、人間の場合は、マウスの場合のそれとは根本的に異なり、「前頭葉」機能の関与と言う視点が不可欠の要素となるということを指摘しておきたいのです。
理研の新規のベンチャー業務に従事することになった研究者達の内の誰か一人でも、この私のブログでの問題提起を読んでくれたらと願うのです。最も高度で構造的にも機能的にも他の動物とはかけ離れたレベルにある人間の脳、その中でも脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能レベルを精緻に計測し判定することが出来ないようでは、「アルツハイマー型認知症」の本当の意味での初期の段階を見つけることはできないのです。以下に述べるように、「アルツハイマー型認知症」の初期(私たちが区分する三段階の最初)の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階では、「記憶の障害」の症状は未だ発現してきていないからなのです。然も、「記憶の障害」と言うテーマを精緻に判定し、判別する上でも、「前頭葉」の機能の関わり(特に、「三本柱」の機能の関わり)と言う視点が不可欠となるからです(ここを「クリック」してください)。いずれにせよ、遅くとも今から2年後までには、東日本大震災の被災地の「高齢者達」がその生き証人となって、私たちの説が正しいことが「疫学的に証明される」こととなり、決着の時が来ることを予告しておきたいと思います。
事のついでに付け加えておくと、アルツハイマー病は遺伝子の異常が原因で発病しますが、「アルツハイマー型認知症」の場合は、その人の脳の使い方という視点からの生活習慣(「前頭葉」の出番が極めて少ないナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続)が発病の直接の原因であって、遺伝子の異常が原因ではないのです。従って、最近流行りの「ゲノムコホート研究」なるものをどんなに推し進めたところで、脳の使い方としての生活習慣と言う要素を解析項目に追加しない限り、「アルツハイマー型認知症」の発病原因を解明することには絶対につながらないのです。
〇 「軽度認知症」(小ボケ)の段階で発現する症状の特徴
□ 発想が乏しくなり、画一的な行動が目立つようになってきた
□ 何事をするにも億劫で、何かをやろうという意欲が見られない
□ 同じ食材を買ってくることが多く、献立の単調さが目立つ
□ 一日や一週間の計画が立てられず、テーマを自分で思いつかない
□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと昼間に居眠りしている
□ これまでなら感動していたことにも感動しなくなった
□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔が見られない
□ 根気が続かず、中途半端な繰り返しや、やりかけの家事が目立つ
□ ぼんやりしていることが多く、何もしないが指示されるとできる
□ お化粧や髪の手入れや服装など、おしゃれに無関心になってくる
□ 自分に自信がなくて、何かにつけ人を頼ろうとするようになった
□ 歩くとき前屈みの姿勢になり、小股でトボトボと歩く
□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情になった
□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更ができない
□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかないでいる
上に挙げた症状はすべて、私たちが定義する「軽度認知症」(小ボケ)の段階に特有な「アルツハイマー型認知症」の症状なのです。上記症状のうちの4つ以上に該当するお年寄りで、年齢が60歳を超える高齢者である場合、「二段階方式」による神経心理機能テストを実施すると、殆どの場合、次のことが必ず確認されることになります。
① 「前頭葉」の機能レベルが、異常なレベルに衰えてきていること。
② 左脳も右脳も運動の脳も全て未だ正常な機能レベルにあること。
③ 何かを「キッカケ」にして(典型的なケースの例示をすると、今回の「東日本大震災」のような大きな災害の被災)、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まり、且つ日々繰り返され継続されていること(なお、「キッカケ」の類型については、ここを「クリック」してください)。
④ ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まるその「キッカケ」となった出来事の発生、或いは生活状況の変化は、判定時から起算し半年から3年半前の範囲の期間内に起きていること。
上記に列挙した本当の意味での初期症状、すなわち「アルツハイマー型認知症」の最初の段階の症状(「小ボケ」の症状)の殆どは、実は、「記憶の障害」とは関係がない症状なのです。一番最後に挙げた、「□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかないでいる」という症状だけが、「記憶の障害」に関わる症状だということにお気づきでしょうか。
〇 「軽度認知症」(小ボケ)の段階で確認される脳の機能レベル
「アルツハイマー型認知症」としての「認知症の症状」が現れてくる最初の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階で認められるそれらの症状は、「DSM-4」が言うようなレベルの「記憶障害」の症状とは全く関係が無いのです。「意欲や注意の集中力や注意の分配力」など、「前頭葉」の機能の根幹(基礎)をなしていて、「前頭葉」の各種の高度な機能の「認知度及び発揮度」を左右している意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「三本柱の機能」が異常なレベルに衰えていることの直接の反映が、認知症の症状として現れてくるだけなのです。つまり、「小ボケ」の段階では、「三本柱」の機能障害に起因する「前頭葉」の機能障害を反映した症状が「認知症の症状」として現れてくるだけなのです。勿論この段階では、上述の類型化した症状に見る通り、「DSM-4」で第二の要件として規定されている「失語や失行や失認」などの重い症状は、そのカケラさえも認められないということに注意が必要です。
「アルツハイマー型認知症」の初期(最初)の段階であり、私達の区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)の段階は、左脳と右脳と運動の脳は未だ正常なレベルにあるのですが、脳全体の司令塔である「前頭葉」の働きだけが異常なレベルに衰えてきているのです。そのため、「前頭葉」の機能のうち最も重要な「三本柱」の機能である「意欲」、「注意集中力」及び「注意分配力」が的確に発揮されなくなります。この「三本柱」の機能の衰え具合の相乗効果としての働き具合いが、いろいろな認知機能の対象となる情報や思考の処理に関わる「認知度」及び「発揮度」を左右しているのです。その結果、「小ボケ」の段階では、この「三本柱」の機能が異常なレベルに衰えてきていることの機能障害を反映した「前頭葉」の機能障害を示す症状が「小ボケの症状」として特徴的に現れてくるということなのです。
「三本柱」の機能が異常なレベルに衰えたその反映が、状況の判断や、発想や企画や計画や洞察や機転や感動や決定や抑制といった「前頭葉」の各種機能の「認知度」及び「発揮度」に直接影響してくるために、対象となる情報や思考の認知及び記銘やその保持や想起並びに処理の面でも、機能の発揮が不的確で不十分なものとなるのです。そのため、的確な状況の判断、発想、計画、創意、工夫、機転といった機能、或いは的確な見通しや意思決定などが要求される、「社会生活」の面で、程度や態様を含む種々の支障が出てくるようになります。「社会生活」面での種々のトラブルが生じてくるようになるのです。勿論、この段階では、「家庭生活」の面にも「セルフケア」の面にも何の支障も起きてはきません。それぞれの段階で必要とされる「前頭葉を含む脳の機能レベル」が全く異なる次元にあるからです。
認知症の専門家とされる人達は、「前頭葉」の機能レベルという視点を持たないか、或いはそれを精緻に計測し判定する手技を持たないので、「症状」という外観だけからしか判定しようとしないのです。そのために、外観から分かり易い「記憶の障害」に関わる症状で且つ程度が重い症状ばかりに目が行くことになるのです。記憶の障害に関わる認知症レベルの症状は、次に説明する、私たちの区分で言う「中等度認知症」(中ボケ)の段階にまで「前頭葉」を含む脳全体の機能が衰えてきて初めて発現してくることになるのです(「中ボケ」の段階になると、左脳及び右脳も異常なレベルに機能が衰えてきていることに注意が必要です)。
ここで皆さんに注意を喚起しておきたいのは、私たちの区分で言う「小ボケ」の段階に特有なこうした症状は、単なる「老化現象」ではないということなのです。老化現象なのであれば、その人の「前頭葉」の機能は正常なレベルにないといけないからです。医師を含め認知症の専門家とされる人達は、「前頭葉」の機能レベルを精緻に計測し判定する手技を持たないので、症状を外観のみから判断する結果、「前頭葉」の機能が異常なレベルに衰えてきたことに起因して発現している症状(「アルツハイマー型認知症」の症状)を「前頭葉」の機能が未だ正常なレベルにあって(単に、機能低下の状態に過ぎない段階で)発現してくるのが特徴である「老化現象」と誤解しているだけなのです。上述した症状は、左脳や右脳や運動の脳が未だ正常な機能レベルにあるとはいえ、脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」の機能が異常なレベルにあることの直接のアウト・プットとしての症状、言い換えると「アルツハイマー型認知症」の「軽度認知症」(小ボケ)の段階で確認される認知症の初期に特有な症状ばかりなのです。
〇 認知症の初期の症状を発現させる原因となっているその正体とは
「前頭葉」には、自分の置かれている状況を判断して、状況判断に沿った発想をしたり、計画を立てたり、工夫をしたり、注意を集中したり、注意を分配したりといったいろいろな働きが詰まっているだけでなくて、もう一つ、脳全体の「司令塔」の役割という大事な働きがあります。周りの状況を判断してどのようなテーマをどのように実行するのか、「運動の脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか(身体を動かすテーマ)、「左脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか(言葉や計算や論理や場合分けなどのテーマ)、「右脳」をどのような目的のためにどのように働かせるか(色や形や空間認識や感情の発露などのテーマ)、全ては司令塔の「前頭葉」が決めているのです。
「前頭葉」を含む脳の働きが異常なレベルに衰えてきて、そのことが直接の原因となって、最初の段階では「社会生活」に支障が出てくるようになり(小ボケ)、次いで「家庭生活」に支障が出てくるようになって(中ボケ)、最後には、「セルフケア」にも支障が起きてくるようになる(大ボケ)のが、「アルツハイマー型認知症」という病気なのです。認知症の専門家とされる人達は、「前頭葉」を含む脳の機能レベルに見合った「段階的な症状」(正常なレベルに回復させることが可能であるか否かという視点から、私たちは、三段階に区分しているのです)が発現してくるのが「アルツハイマー型認知症」の特徴であるにも拘わらず、そのことについても全く気づいていないので、アトランダムに色々なレベルの症状を並べ立てているのです。脳の司令塔の「前頭葉」がちゃんと働かなくなった時点で、ほんの少し前に食事をしたばかりなのに、そのことさえ思い出せないような「極めて重度の記憶障害」が出てくるようになるはるか前の段階で、「アルツハイマー型認知症」はもう始まっているのです。「アルツハイマー型認知症」の原因を見つけるにも、早い段階で見つけて治すにも、発病を予防するにも、「前頭葉」を含む脳の働きという物差しが不可欠になるのです。その代表格が、私たちが開発した、「二段階方式」の手技なのです。
猶、「浜松方式」とか「浜松二段階方式」とか、私たちの「二段階方式」に似た呼称の方式が流布されているようですが、それらの方式と比較した場合「二段階方式」の内容は、手技のレベルも、その判定の精緻さも、その根拠となるデータも、手技を記述したマニュアルの記載内容及びそのレベル共に、全く異次元のレベルの物であることを念のためここに注記しておきたいと思います。「浜松方式」とか「浜松二段階方式」とかを活用されている方達は、このブログの内容をお読みいただけると、そのことを十分理解されると思います。また、「二段階方式」の業務への使用は、有償(「使用許諾契約」の締結が必要)となっていますので、ご注意ください(詳細について関心を持たれた方は、このブログの末尾に表示してある「エイジングライフ研究所」をクリックしてください。ホームページに詳細が記述されています)。
○ 「アルツハイマー型認知症」の発病の予防と回復の可能性
認知症の専門家とされる人達からは、「アルツハイマー型認知症」は、発病の原因(メカニズム)もわからないし、治療の方法もないし、発病を予防することも出来ないタイプの認知症とされています。それが真実であれば、以下の2つの側面から大変なことになります。「アルツハイマー型認知症」を発病していて、「アルツハイマー型認知症」と認定されていて、介護保険の受給対象に認定された人たちが死亡するまでの間に受給した一人当たりの受給額が4000万円を超える金額になっているからです。このことを言い換えると、「アルツハイマー型認知症」を発病した人達の生存期間が他の病気に比較して長期にわたることを意味しているからです。その上、「アルツハイマー型認知症」を発病している人達の人数は、様々なタイプがある認知症の90%以上を占めているからです。発病を予防することもなく、発病した人たちを本当の意味での早期の段階で見つけて回復させるための措置を講じないと、このままでは、介護保険制度自体が財政面から破綻してしまうことになるのです。
「アルツハイマー型認知症」の発病の予防ができないとされているのは、発病の原因が、アミロイド・ベータであるとか、タウ・蛋白であるとか、或いは脳の委縮であるとかする3大「仮説」が悪影響しているのです。この3つの仮説は、いずれもが原因と結果との間の因果関係(例えば、アミロイド・ベータの蓄積という直接の原因が「アルツハイマー型認知症」の発病という結果をもたらしているということの相互関係)を立証できていない単なる仮説にすぎないにも拘わらず、学会では未だに大きな影響力を保っているがために、他に原因があるとは考えようとしないからです。私たちのように脳の使い方という視点からの生活習慣病であると主張する学者が未だに出てきていないのです。権威にばかり目が向いて、中身には目が向かないのです。権威のある研究機関や権威のある学者が発表したものであれば、疑いもなくそれを信じてしまうのです。
その典型的な例がアメリカ精神医学会が定める「アルツハイマー型認知症」の診断基準であるあの「DSM-4」の規定への無批判な信望なのです。「DSM-4」の規定では、「記憶の障害」を第一の要件とし、「失語、失行、失認又は実行機能の障害」を第二の要件としていて、この二つの要件が充足されていないと、「アルツハイマー型認知症」と診断してはならないと規定されているのです。
その結果、「アルツハイマー型認知症」の末期の段階の症状、私たちの区分で言う「重度認知症」(大ボケ)の症状を示すようになって、更にMMSのテストの得点が一桁の得点を示すレベルになって初めて「アルツハイマー型認知症」と診断する結果になってしまっているのです。私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の段階も共に、「アルツハイマー型認知症」の症状を示している「本当の意味での早期の段階」なのに、この診断基準が邪魔をして、共に見過ごされてしまっているのです。回復させることが容易な段階である「小ボケ」も、回復させることが未だ可能である「中ボケ」の段階も「不活発病」とか「老化現象」の名前を冠されているだけで、見過ごされていて、回復させることが困難な「大ボケ」の段階で認知症であると診断されているのが医療機関による診断の現状なのです。その結果として、「回復させることができない病気」にされてしまっているのです。
「前頭葉」と言う脳全体の司令塔の役割を担っているその役割及びその働きのレベルに無関心でいて、それを精緻に判定できる神経心理機能テストにも無関心でいて、CTやMRIといった「画像診断」ばかりに頼っていたのでは、何時まで経っても本当の意味での早期の段階、回復させることが可能な「小ボケ」や「中ボケ」の段階で見つけることはできないのです。症状のレベルと脳の委縮の度合との間には直結した関係はない(「小ボケ」や「中ボケ」の症状を示している段階では、脳の委縮の度合いと症状のレベルとの間には、直接の因果関係が認められない)からです。たまに、MMSや長谷川式などの神経心理機能テストを画像診断と併用している医療機関があるのですが、MMSや長谷川式では、肝心の「前頭葉」の機能レベルの判定はできないので、「小ボケ」の段階を判定することはできないのです。意欲、注意の集中力及び注意の分配力と言う「三本柱」の機能を含む「前頭葉」の機能とその廃用性の異常な機能低下という側面に対して、「アルツハイマー型認知症」の研究者や医師や学者達が注目するようになる日が一日も速くやってきてほしいと願うばかりなのです。何故に、ラットにばかり目が行くのでしょうか(ここを「クリック」してください)。
注)本著作物(このブログB-19に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
エイジングライフ研究所のHP(を「クリック」してください)
脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません
http://blog.goo.ne.jp/quantum_pianist
http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/d4801838dd9872301e0d491cd8900f1a
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