長年使われ、緩みやガタつきを分解、再組み立て直します。
ホゾの折れてしまったものは新しく取り直し、同じ形に加工し作ります。
この椅子は料理店で使われているもので、元々松本中央民藝の作りのしっかりした椅子なので、古くなった傷や擦れも味、艶となっています。
この経年美化を残しつつ再塗装し塗装が乾いたところで蜜蝋ワックスを塗り拭き取り仕上げ。
枠の準備が整いました。
座面は大分県国東産七島いで編み上げ完了しました。
がたつきもなくなり、経年美化した松本民芸色の椅子枠に青緑色の真っ新な七島い、数ヶ月で消えてしまうけど今はすごく良い香りです。
座編み作業が好きな要因のひとつにこの香りがあります。
たまらないこの良い香りに包まれ、癒されながらの作業は幸せです。
修理して使い続けるということはとても大切な文化だと思います。依頼してくださる意識の高いお客様に感謝しています。
本当にありがとうございます。